2021年度ワーキングペーパー・シリーズ No. 7/吉岡 (小林) 徹 (一橋大学)
2022.03.28mon
米中日の科学知識生産と国際共同研究:新興技術分野2分野の現状Scientific Knowledge Production and International Collaboration in U.S., China, and Japan: International Co-authored Publication Trends in Emerging Technologies
米中の経済対立と並行するように、特に米国・豪州において大学の研究者が行う国際共同研究での中国の軍の影響の懸念が大きくなっている。これを受けて大学が行ってきた国際共同研究に対する懸念の声もあがりつつある。これらに対して、米国を中心に利益相反の枠組みと安全保障貿易管理の枠組みで大学の対応が進んでいる。しかし、科学・技術上の競争優位について踏み込んだものではない。競争優位について議論をするには、それぞれの国の国際的な科学・技術上の競争力と国際共同研究の現状を的確に把握することが欠かせない。そこで本研究では安全保障上の懸念となるのみならず、経済上の競争力の優位の源泉ともなる技術分野を対象に、国際的な論文生産に注目して現状を描写する。
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