• 論文

    孫輔卿 未来ビジョン研究センター特任講師
    飯島勝矢 未来ビジョン研究センター教授

孫輔卿特任講師と飯島勝矢教授らの研究論文がBMC Geriatricsに掲載されました

サルコペニア(筋肉減弱症)はフレイルの最大要因であり、高齢者の障害と死亡などと関連しています。
本研究は、柏市在住65歳以上の無作為抽出された高齢者を対象に最大9年間の追跡調査から得られたデータを用いて、高齢者の服用薬物とサルコペニア発症との関連を検討しました。結果として、多剤併用や潜在的な不適切処方はそれぞれ単独では、サルコペニアの発症リスクと関連しなかったが、不適切処方を含む多剤併用では有意にサルコペニア発症のリスクが高いことを明らかにしました。
本研究は、高齢者のサルコペニア予防の観点からも、高齢者の処方適正化の重要性を示唆しています。

タイトル:


Polypharmacy with potentially inappropriate medications as a risk factor of new-onset sarcopenia among community-dwelling Japanese older adults: A 9-year Kashiwa cohort study.

共同研究者:


Tanaka T, Akishita M, Kojima T, Son BK, Iijima K.

ジャーナル:


BMC Geriatrics
DOI: https://doi.org/10.1186/s12877-023-04012-y

お問い合わせ


東京大学未来ビジョン研究センター
教授 飯島勝矢