聞いて、話して、考える 気候変動ざわざわダイアログ
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日程:2025年10月23日(木)
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時間:18:30-20:30
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会場:Sustainable Food Museum 〒105-0003 東京都港区西新橋1丁目17-8 須田ビル1F
Sustainable Food Museum -
主催:
未来ビジョン研究センター 気候変動コミュニケーション研究ユニット
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協力:
国立環境研究所 社会対話・協働推進オフィス
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事務局:
対話の場づくり屋 SNUG
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言語:
日本語のみ
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申し込み:
事前登録制(参加無料)となります。以下のURLよりお申し込みください。
個人情報について:
ご登録時にご記入いただきました個人情報につきましては、イベント主催者の東京大学未来ビジョン研究センター 気候変動コミュニケーション研究ユニット、および事務局を担当する対話の場づくり屋SNUGが管理します。法令により開示を求められた場合を除き、この情報を第三者に開示することはありません。
民主主義の危機、そして先行き不透明な時代と言われる今、国際的な合意「パリ協定」の目標達成が危ぶまれるなど、地球規模の社会課題である気候変動も深刻な状況です。
そこで、専門家や市民、ユース世代が集い、対話しながら気候変動の課題を乗り越えるための「新たな視点」を探究するワークショップ「聞いて、話して、考える 気候変動ざわざわダイアログ」を実施します。
このワークショップでは、分野の異なる専門家によるクロストークを通じて「激動する社会の中での気候変動」を考えるとともに、参加者同士での対話により「気候変動と私たちの関係性」を問い直します。
気候変動についての知識の有無は問いません。ぜひお気軽にご参加ください。
クロストーク 登壇者の紹介
[江守 正多]
気候科学者。1997年より国立環境研究所に勤務。国立環境研究所気候変動リスク評価研究室長、地球システム領域副領域長等を経て、2022年より東京大学未来ビジョン研究センター教授。総合文化研究科教授を兼務。気候変動に関する政府間パネル第5次、第6次評価報告書主執筆者。執筆やメディア出演も多数。
[宇佐美 誠]
京都大学 大学院地球環境学堂 教授、ミュンヘン工科大学 人口知能倫理研究所 客員教授。専門は、法哲学・政治哲学・法政策論。ハーバード大学客員研究員・東京工業大学教授等を経て、現職。分配的正義の理論分析を進めるとともに、応用問題の気候正義・グローバル正義・世代間正義などを論じている。近著に、『気候正義:地球温暖化に立ち向かう規範理論』(編著、勁草書房、2019年)、『気候崩壊:次世代とともに考える』(岩波書店、2021年)など。
[長谷川 友子]
「公正な対話の場づくり」と「対話の主流化」を理念に掲げ、対話の場を専門に設計・運営する団体「対話の場づくり屋 SNUG」を設立し、代表を務める。サステナビリティ、エクイティ、ユース世代を中心テーマに、ファシリテーター、ワークショップコーディネーター、ファシリテーション研修の講師として活動している。これまでに、札幌市環境局主催の「さっぽろ気候変動タウンミーティング」「札幌市環境教育・子どもワークショップ」、同市子ども未来局主催の「札幌市子ども議会」などにおいて、ファシリテーター・コーディネーターを務めるほか、それらの場で活躍するユースファシリテーターへの研修講師も担当。第13次札幌市環境審議会委員としても活動中。
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オープニング開会挨拶・企画説明
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クロストーク「激動のいま、気候変動をどう語る?」
[登壇者]
江守 正多 (東京大学未来ビジョン研究センター 副センター長 教授)
宇佐美 誠 (京都大学大学院地球環境学堂 教授)
長谷川 友子 (対話の場づくり屋 SNUG代表) -
参加者対話「気候変動と私、気候変動と私たち」
[ファシリテーター]
長谷川 友子 (対話の場づくり屋 SNUG代表)グランドルールの説明
参加者同士でのグループ対話
参加者全員での対話 -
クロージング学びのふりかえり、閉会挨拶
プログラムは予告なく変更となる場合がございますので了承ください。
対話の場づくり屋 SNUG (事務局)
snugdantai[at]gmail.com
※[at]を@に変更して送信してください。
2025年10月23日の18:30から20:30まで、気候変動に関わる専門家同士のクロストークと、気候変動について参加者同士で対話するワークショップ「聞いて、話して、考える 気候変動ざわざわダイアログ」がSustainable Food Museumにて開催されました。
以下事務局・メインファシリテーターを担当いただいた対話の場づくり屋 SNUG 代表の長谷川氏からの報告となります。
参加者の年代は10~20代が約3割、30~40代が約5割、50〜60代が約2割とばらけ、多様な年齢層の市民対話の場となりました。また、気候変動に対する関心度合いも様々でした。
メインファシリテーターは対話の場づくり屋 SNUG 代表の長谷川友子が、テーブルファシリテーターは協力として参加した国立環境研究所 社会対話・協働推進オフィスのメンバーと登壇者が担いました。以下にプログラムの流れを長谷川友子より報告します。
まずは、江守 正多さん (東京大学未来ビジョン研究センター 副センター長 教授)による気候変動の解説が約10分行われました。気候変動の基礎知識を学ぶことで、知識量の異なる参加者で気候変動を考えるための共通認識をつくるための時間となりました。
その後、「激動のいま、気候変動をどう語る?」というテーマで以下の登壇者によるクロストークを約40分実施しました。
[登壇者]
江守 正多 (東京大学未来ビジョン研究センター 副センター長 教授)
宇佐美 誠 (京都大学 大学院地球環境学堂 教授)
長谷川 友子 (対話の場づくり屋 SNUG 代表)
気候科学者・気候変動の解説者として活動する江守さん、法哲学者として気候正義の研究をされている宇佐美さん、専業ファシリテーターの長谷川がクロストークを行うことは、立場の違う者同士が気候変動について対話することの実践となりました。
その後、参加者同士の対話「気候変動と私、気候変動と私たち」を実施しました。ファシリテーターの長谷川から、立場や意見が異なる参加者同士が安心して対話できる場づくりのためのグランドルールを提案しました。
このイベントでは、気候変動についての解決策を保留し、「気候変動を私はどう捉えているのか」という視点で対話する時間とするために、参加者一人ひとりの感情や経験を中心に対話を実施しました。
また、今回は登壇者もグループファシリテーターとして対話に参加することで、専門家と多様な立場の市民がともに対話することを実現しました。
グループ対話のあとは、全員の顔が見えるように円になり、参加者、登壇者、テーブルファシリテーター全員での対話を行いました。
最後にSlidoというプラットフォームを使用し、一人ひとりが振り返りをする時間を過ごしました。「気候変動を語ることはあなたにとってどんな意味があると思うか」という問いとともに、ワークショップは終了しました。
このワークショップは、気候変動について知り、考える時間になったとともに、「気候変動について語ること」や「気候変動について対話すること」についての問い直しとなりました。
*当ワークショップは、事務局を務めた対話の場づくり屋 SNUG 代表の長谷川を中心に、登壇者、協力の国立環境研究所 社会対話・協働推進オフィスのメンバーと協働でプログラムを設計しました。

