オンラインセミナー「シナリオとは何か 」
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日程:2025年10月28日(火)
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時間:13:00-14:00
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会場:Zoom によるオンライン配信
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主催:
JST-低炭素社会実現のための社会シナリオ研究事業「カーボンニュートラル移行の加速に向けた総合知に基づく社会シナリオ」
東京大学未来ビジョン研究センター持続可能な未来のための日本モデル相互比較プラットフォーム(JMIP)研究ユニット
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言語:
日本語
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定員:
オンライン参加300名(定員になり次第、受付を終了します)
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参加申込み:
要事前申込(参加費無料) 締切:10月27日(月)正午
参加申込みフォームからお申込みください。
※主催元であるJST-低炭素社会実現のための社会シナリオ研究事業および東京大学未来ビジョン研究センター持続可能な未来のための日本モデル相互比較プラットフォーム(JMIP)研究ユニットは、本イベントの情報を提供するため、お申込みの皆様の個人情報を収集させていただきますが、この情報は主催元以外のいかなる第三者にも開示いたしません。
科学技術振興機構(JST)低炭素社会実現のための社会シナリオ研究事業のセミナーシリーズのご案内です。
本セミナーは、2025年4月に刊行された報告書『シナリオとは何か』を題材とし、気候変動やエネルギー、グリーントランスフォーメーション(GX)といった分野で広く活用される「シナリオ」について、その基本的な意味と役割を確認するとともに、活用事例や方法論を共有することを目的として開催するものである。
VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)の時代において、シナリオは将来を描き、意思決定を支援するための重要な思考・分析ツールとして注目を集めている。一方で、その意味や使い方が誤解されることも少なくない。本セミナーでは、報告書の内容を踏まえつつ、シナリオの理論的基盤と実務的応用の両面から議論を深める。
登壇者には、気候変動・エネルギー政策を専門とする杉山昌広教授、シナリオ設計を専門とする木下裕介准教授、エネルギーシステム分析を専門とする白木裕斗准教授の三氏を迎え、研究と実務をつなぐ多角的な視点からの発表と討論を行う。参加者にとって、シナリオ思考の理解を深め、今後の研究や実践に資する知見を得る機会となることを目指している。
[杉山昌広氏の紹介]
東京大学未来ビジョン研究センター教授。米国マサチューセッツ工科大学にてPh.D.(気候科学)および修士号(技術と政策)を取得。東京大学サステイナビリティ学連携研究機構特任研究員、一般財団法人電力中央研究所社会経済研究所主任研究員を経て2014年4月より東京大学政策ビジョン研究センター講師、2017年4月より同准教授、2019年4月より東京大学未来ビジョン研究センター准教授、2023年12月より現職。総合文化研究科附属国際環境学教育機構、エネルギー総合学連携研究機構、気候と社会連携研究機構兼務。
専門は気候政策、特に気候・エネルギー政策のシナリオ分析と、気候工学のガバナンス。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第7次評価報告書・第3作業部会の統括執筆責任者(Coordinating Lead Author, CLA)を務める。
[木下裕介氏の紹介]
東京大学大学院工学系研究科精密工学専攻 准教授、博士(工学)。専門はシナリオ設計、ライフサイクル工学、サステナビリティ・サイエンス、エコデザイン、バックキャスティングなど。大阪大学大学院工学研究科博士課程を修了後、産業技術総合研究所研究員を経て、2016年に東京大学に着任。2021年より現職。ドイツ・ブラウンシュバイク工科大学や英国ケンブリッジ大学での在外研究経験を持ち、欧州委員会(European Commission JRC)の外部専門家としても活動(2023~2024年)。現在は、循環経済(サーキュラーエコノミー)やシナリオ設計に関する国際共同研究プロジェクトに参画している。
[白木裕斗氏の紹介]
名古屋大学大学院環境学研究科 准教授。専門はエネルギーシステム学および環境システム学。東京大学にて博士(環境学)を取得。国立環境研究所特別研究員、滋賀県立大学環境科学部助教・講師を経て、2023年4月より現職。気候変動緩和技術のシナリオ分析や省エネルギー政策の効果分析に従事。数理モデルやデータ解析を駆使し、カーボンニュートラル社会の実現に向けたエネルギー政策や技術導入の可能性を多角的に評価。
[JST社会シナリオプロジェクトと本セミナーシリーズの紹介]
JST社会シナリオ研究プロジェクトは、わが国の経済・社会の持続的発展を伴う、科学技術を基盤としたカーボンニュートラル社会の実現に貢献するため、望ましい社会の姿を描き、その実現に至る道筋や選択肢、戦略を示す社会シナリオ研究を推進することを目的としています。本プロジェクトでは、「カーボンニュートラル移行の加速に向けた総合知に基づく社会シナリオ」研究に取り組んでいます。脱炭素技術の技術的・コスト的展望に関する定量的な解析、社会への導入のシナリオの検討とともに、カーボンニュートラル社会の実現を加速する新技術創出に資する研究開発から、成果の普及、社会への実装までを見据えた戦略策定や社会システム設計のための研究を行っています。
シナリオの専門家とのセミナーシリーズは、この研究プロジェクトの一環であり、カーボンニュートラル社会への移行を加速するための知識と戦略の情報交換の促進とコミュニティ形成を企図しています。
カーボンニュートラル移行の加速に向けた総合知に基づく社会シナリオプロジェクト
cn-scenario-group★g.ecc.u-tokyo.ac.jp
(★→@)