国際シンポジウム: ポストコロナ時代のSDGs目標の達成に向けた研究の展開をめざして
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日程:2020年11月10日(火)
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時間:15:00-17:30
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会場:Web会議形式(Zoomでのオンライン開催)
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主催:
東京大学未来ビジョン研究センター(IFI)
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共催:
国際応用システム分析研究所(IIASA)日本委員会
フューチャーアース日本(Future Earth Japan)
NIES -
協力:
UNU-IAS
慶應義塾大学
持続可能な開発ソリューション・ネットワーク・ジャパン(SDSN Japan)
(独)環境再生保全機構 環境研究総合推進費(JPMEERF20181001) -
言語:
日英(同時通訳)
※Interprefyを使用しての英→日、日→英の同時通訳有。スマートフォンに専用アプリをダウンロードしてご使用ください。ダウンロードおよび使用方法はこちらをご参照ください。ログインするためのトークンは会議URLお知らせメールに記載します。 -
お申込み:
最大300人(定員に達し次第登録を締め切ります)
※下記フォームより、事前登録が必要です。
ウィズコロナ・ポストコロナ時代を迎えて、持続的な発展とレジリエントな社会を実現するうえで、持続可能な開発のための2030アジェンダ及びSDGsの達成に向けた取組の重要性が、これまで以上の緊急性と優先度をもって議論されています。
本シンポジウムでは、ポストコロナとSDGs達成に向けた取組に焦点を当て、国立環境研究所(NIES)、東京大学、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)及び慶応大学が2018年度より進めてきた、環境省環境研究総合推進費の研究「SDGs目標達成に向けた統合的実施方法の包括的検討」で得られた知見を広く国内外の専門家と共有し、今後の研究展開に向けて議論します。
この総合研究は、①評価指標の構築、②行政とSDGs及び③企業とSDGsの3つの分野における研究チームから構成されています。これらの成果を統合し、SDGs達成に向けて、指標の構築、自治体・企業等多様なステークホルダーにおける目標設定・計画・対策実施・進捗測定などに貢献する社会実装型の研究及びその方法論を提示することを目的としています。
研究活動のこれまでの成果を広く内外の関係者に共有し、有識者を交えた議論を行い、最終的な成果のとりまとめに供するとともに、将来この分野における更なる研究開発に資することを目指し、国際シンポジウム(Web会議形式)を開催します。
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15:00-15:10オープニング
開会挨拶: 福士謙介(東京大学未来ビジョン研究センター 副センター長)
来賓挨拶: 近藤智洋(環境省地球環境審議官) -
15:10-15:30基調講演(1)
Leena Srivastava: IIASA副所長
“Pathways to Sustainability in a Post-COVID World: Re-defining the Research Agenda to achieve the SDGs” -
15:30-15:50基調講演(2)
Bernadia Irawati Tjandradewi: 都市・自治体連合 アジア太平洋地区(UCLG ASPAC) 事務局長
“The Role of Local Governments towards Achieving the SDGs duringPostCOVID-19 Era” -
15:50-17:20
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17:20-17:30総括及び閉会
SDGs-sympo2020★nies.go.jp
(★→@に置き換えてください)
ポストコロナ時代のSDGs達成に向けた研究に関する議論
2020年11月10日、国際シンポジウム「ポストコロナ時代のSDGs目標の達成に向けた研究の展開をめざして」が開催されました。
本シンポジウムは、アカデミア、政策決定者、民間セクター、市民等多様なステークホルダーの参加を得て、研究プロジェクト「SDGs目標達成に向けた統合的実施方法の包括的検討」の中間成果を共有し、今後の研究展開に向けて議論することを目的として開催されました。
本シンポジウムは、東京大学未来ビジョン研究センター(IFI)、国際応用システム分析研究所(IIASA)日本委員会、フューチャーアース日本(Future Earth Japan)、国立環境研究所(NIES)により共催され、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)、慶應義塾大学(大学院政策・メディア研究科)、持続可能な開発ソリューション・ネットワーク・ジャパン(SDSN Japan)、(独)環境再生保全機構「環境研究総合推進費(JPMEERF20181001)」の協力を得て開催されました。
冒頭、福士謙介教授(東京大学IFI副センター長/UNU-IASアカデミックプログラムオフィサー)の開会挨拶では、SDGsに向けた移行的変化を特定する上での学術的・政策的課題が紹介されました。
続いて、近藤智洋氏(環境省地球環境審議官)の来賓挨拶では、2050年までのカーボンニュートラルに向けた日本の新たな約束に関する情報共有がなされ、脱炭素、循環経済、分散型の社会に向けたリ・デザインの重要性が強調されました。
Leena Srivastava 氏(IIASA副所長)は、基調講演「ポストコロナ世界における持続可能性への道筋:SDGsを達成するための研究アジェンダを再定義する」において、グローバル協調とエビデンスに基づく意思決定の中でのトランスフォーメーションの重要性、全体のシステムを再構築する必要性、科学研究コミュニティの役割を強化する方法について発表しました。
Bernadia Irawati Tjandradewi 氏(都市・自治体連合 アジア太平洋地区(UCLG ASPAC)事務局長)は、基調講演「ポストコロナ時代のSDGs達成に向けた地方公共団体の役割」において、地方のコロナ対応とSDGsに沿った復興に関するUCLGと地方公共団体のイニシャティブ・優良事例として、SDGsへのファイナンスやデータ管理等を紹介し、研究成果を政策決定過程に反映する必要性を強調しました。
パネルディスカッションでは、竹本和彦特任教授(UNU-IAS /IFI)がモデレータを務め、研究プロジェクト「SDGs目標達成に向けた統合的実施方法の包括的検討」の中間成果を共有し、パネルの議論からのフィードバックを受け、今後の研究展開に向けて議論するという目的が共有されました。
また、藤田壮教授(東京大学教授/NIES主席研究員)は、SDGsのキー指標を特定する研究プロジェクトとその開発、福島県新地町におけるモデルケースへの適用状況を紹介しました。
蟹江憲史氏(慶応大学教授/UNU-IAS非常勤教授)は、SDGsに関する全体的な傾向について紹介しつつ、SDGsの進捗を評価・共有する必要性、また主に企業セクターに関する先進モデル・基準策定の重要性を強調しました。
増田大美氏(UNU-IAS)は、行政機関の対策に焦点を当て、SDGsに向けた国家・地方レベルの取組及びSDGs進捗に関する基準等に関する研究成果を発表しました。
更に、森田香菜子氏(森林総合研究所主任研究員、UNU-IAS客員リサーチ・フェロー)は、移行的変化に向けて研究の果たす役割を含め、優良事例に関する情報の特定・発信の必要性を述べました。
蓑島豪氏(下川町SDGsアンバサダー)は、地方公共団体が直面する課題として、地域の状況に沿ったレビュー枠組み・定量化可能な指標の開発等を強調しました。
モデレータは、本シンポジウムにおいて得られた基調講演や多様な議論からの示唆を反映することにより、本研究プロジェクトが遂行されることを願い、パネルディスカッションを総括しました。