気候変動安全保障 第2回シンポジウム: 気候変動と水資源をめぐる国際政治のネクサス

  • 日程:
    2021年07月19日(月)
  • 時間:
    13:10-16:00
  • 会場:
    Zoomによるオンライン(Webinar)
    ご登録完了後、会議前日までに事務局より招待URLをお送りします
  • 言語:

    英語*同時通訳あり

  • 主催:

    東京大学未来ビジョン研究センター SDGs協創研究ユニット

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定員に達したため申込みを締め切りました。
概要

21世紀に入って「気候変動政治」への関心が高まり、国際政治学・国際関係論においても研究が求められる時代を迎えました。未来ビジョン研究センター(IFI)SDGs協創研究ユニットでは、グローバル・サウスの事例を取り上げながら、気候変動と水資源をめぐる国際政治のネクサスを以下の3段階で検討する研究プロジェクトを2019年度から行っています。第1に、気候変動による自然の衝撃が社会と政治にどのようなストレスをもたらすか、また、そうしたストレスがいかなる過程を経て社会の不安定化、資源獲得競争、国家の動揺、武力紛争、難民・移民などの現象を引き起こす原因となるのかを問い、気候変動政治のメカニズムを解明します。第2に、自然の脅威を前に国家、草の根社会がいかなる緩和と適応を行うかを考察し、「気候変動レジリアンス」の仮説を提示します。第3に、「気候変動安全保障」を中核とする新しい安全保障論と、国連の持続可能な開発目標 (SDGs) とを連携させたグローバル・ガバナンス論を論じ、政策的検討を試みます。
本シンポジウムは、3年計画の中間地点まで来た本研究プロジェクトの内容を一般に公開し、本課題と密接に関わる研究および実務に携わる方々からのフィードバックを得ることを目的とします。同時に、IFIが気候変動安全保障に関する研究プロジェクトを実施していることを研究コミュニティに知らせることで、本課題に関する研究の活性化を図ります。第2回となる今回は、中東から中央アジア、南アジアまでのアジア地域に焦点を当てます。

プログラム

◆パネル1. 気候変動安全保障の分析
気候変動がもたらす安全保障上の脅威をどのようにとらえるか、国家を基本とする従来の国際政治の力学によってその脅威は乗り越えられるのか。パネル1では、国際政治学およびエコロジー社会学における気候変動をめぐる議論を総覧し、気候変動安全保障の理論分析を行う。
・パネリスト1: ロベルト・オルシ (東京大学公共政策大学院 特任准教授)
      「Ecological Modernisation and its Discontents」

・パネリスト2: 竹中千春 (立教大学法学部教授)
      「Global Challenges of Climate Change and Pandemic in 2020s: Can Nation-States and International Society Save People’s Lives?」

◆パネル2. 紛争影響地域における水資源管理
気候変動の影響は一様ではなく、多くの要素の関係性から構成される複合的なメカニズムである。パネル2では、紛争影響地域における水資源管理をめぐる事例研究として、イスラエル・パレスチナの事例とアフガニスタンの事例を分析し、国家と草の根社会の気候変動レジリエンスを左右する社会経済基盤・政治的条件を比較する。

・パネリスト1: 錦田愛子 (慶應義塾大学法学部准教授)
      「The Israeli-Palestinian Water Conflict-Impact of the Technology and Climate Change-」
・パネリスト2: 清水展 (関西大学政策創造学部特別任用教授)
      「International Entanglement of Drought, War, and Rehabilitation in Afghanistan: A Sketch from the Viewpoint of Dr. NAKAMURA’s Irrigation Project」

◆パネル3. 南アジアにおける気候変動政治
気候変動がもたらす社会への影響をどのように管理するか。その対策はときに政治化され、気候変動政治を発現させる。パネル3では、南アジアを事例対象として、気候変動政治の実態をとらえる。

・パネリスト1: 中溝 和弥 (京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科教授)
      「The Climate Change and Democracy: Political Development of Bihar, India」
・パネリスト2: 永野和茂 (立教大学大学院)
      「Climate Risk and its Political Impact in Kashmir Conflict」
・パネリスト3: ヴィンドゥ・マイ・チョータニ (東京大学公共政策大学院)
      「Climate-Induced Impacts on the Trans-Himalayan Tributary: Assessing the Sino-Indian Water Dispute」

開閉会挨拶、司会:藤原帰一 東京大学法学政治学研究科教授

登壇者略歴一覧