離れていても一緒:ノルウェー、デンマーク、ドイツ、日本の学校でのアバターロボット利用
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日程:2023年09月26日(火)
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時間:16:00-18:00 (JST)
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会場:オンライン(zoom)
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主催:
東京大学未来ビジョン研究センター
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共催:
JSTムーンショット研究開発事業「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」
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言語:
日本語/英語(同時通訳あり)
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参加費:
無料
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参加申込:
要事前申込み。
参加ご希望の方は参加登録ボタンから、Zoomウェビナーに事前登録をお願いします。※未来ビジョン研究センター、JSTムーンショット研究開発事業「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」、株式会社ピーアンドピービューロゥ(ウェビナー運営)は、本イベントのZoomURL及び今後の活動情報を提供するため皆様の個人情報を収集させていただいております。この情報はいかなる第三者にも開示いたしません。
怪我や病気、障碍を持つために学校に行けない子供たちのためのアバターロボットが近年欧州や日本で利用され始めてきています。
欧州においてはノルウェーのNo Isolationが開発したAV1、日本においてはオリィ研究所が開発したOriHimeがあります。両者とも白いボディを持ち、大きさや機能は非常に似ていますが、AV1はLEDの目によって感情を表す一方、OriHimeは手を動かしてコミュニケーションするなどデザインに違いも見られます。
それぞれいくつかの国において教育現場で利用されつつあるものの、まだ解決すべき社会的、技術的、法的、倫理的な課題があります。また、導入される地域や国によって、誰が導入主体となるのか、どのような生徒に対してどのような効果を期待して利用促進されているのかも異なります。
本イベントでは、欧州の国々と日本の教育現場に導入されつつあるアバターロボットの事例を紹介し、その課題と可能性について議論を行います。
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16:00-16:05開会の挨拶
江間有沙 (東京大学未来ビジョン研究センター)
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16:05-16:20デンマークの事例
Sofie Sejer Skoubo (オーフス大学)
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16:20-16:35ノルウェーの事例
Marit Haldar & Maja Nordtug (オスロ・メトロポリタン大学)
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16:35-16:50ドイツの事例
Celia Spoden (ドイツ日本研究所)
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16:50-17:05日本の事例
江間有沙 (東京大学未来ビジョン研究センター)
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17:05-18:00パネルディスカッションと質疑応答
Sofie Sejer Skoubo (オーフス大学)
Marit Haldar (オスロ・メトロポリタン大学)
Maja Nordtug (オスロ・メトロポリタン大学)
Celia Spoden (ドイツ日本研究所)
江間有沙 (東京大学未来ビジョン研究センター)
登壇者
Sofie Sejer Skoubo
オーフス大学神経筋疾患リハビリテーションセンター博士課程在籍。研究テーマは、テレプレゼンスロボット、不登校、慢性疾患、教育への移動。博士課程の研究では、スカンジナビアの義務教育において、慢性疾患や不登校の子どもたちにどのような権利があるのかを調査している。さらに義務教育の欠席を減らし、将来の高等教育を確保するために、神経筋疾患を持つ子どもと教師がテレプレゼンスロボットAV1を使用した経験について研究している。
Marit Haldar
オスロ・メトロポリタン大学教授、CEDIC(公共サービスと市民権のデジタル化研究センター)所長。研究テーマは、子ども、高齢者、ジェンダー、家族、社会的不平等、社会的孤立、テレプレゼンス。福祉国家と医療制度における平等と社会的弱者は、彼女の研究の主要な関心事である。規範性と逸脱の文化的認識に関する総合的な研究は、社会的不平等を生み出すものについての新たな理解に貢献している。
Maja Nordtug
南デンマーク大学でメディア科学の博士号を取得、オスロ・メトロポリタン大学研究員。質的手法に基づき、メディアと健康に関する研究を行う。これまでに、ワクチン接種の決定や患者と医師間のデジタル相談に関連するメディアの利用について研究してきた。現在は、長時間学校にいられない子どもたちのために特別に設計されたロボット、AV1に関するプロジェクトに取り組んでいる。
Celia Spoden
東京のドイツ日本研究所(DIJ)の上級研究員。研究テーマは生命倫理とデジタルトランスフォーメーションの社会的影響。現在のプロジェクトでは、新しいテクノロジー、特にテレプレゼンスとアバターテクノロジーが、社会参加とインクルージョン、人間と人間、人間と機械との相互作用にどのような機会とリスクをもたらすかを探求している。これまでのプロジェクトには、生命維持治療と社会参加、主観的QOLの関係に関する研究などがある。
江間有沙
東京大学准教授。科学技術研究(STS)の研究者であり、学際的な研究グループを組織して人工知能の利点とリスクを調査することを主な関心事としている。現在、JSTムーショットプロジェクトの一環として、Celia Spoden氏とともにアバターロボットOriHimeのパイロット(操作者)にインタビューを行い、アバターロボットが活用される社会の可能性と課題について研究している。
東京大学未来ビジョン研究センター
AIガバナンスプロジェクト事務局
E-mail: ifi_ai[at]ifi.u-tokyo.ac.jp([at]→@に置き換えてください)
怪我や病気、障碍を持つために学校に行けない子供たちのためのアバターロボットが近年欧州や日本で利用され始めてきています。
欧州においてはノルウェーのNo Isolationが開発したAV1、日本においてはオリィ研究所が開発したOriHimeがあります。両者とも白いボディを持ち、大きさや機能は非常に似ていますが、AV1はLEDの目によって感情を表す一方、OriHimeは手を動かしてコミュニケーションするなどデザインに違いも見られます。
それぞれいくつかの国において教育現場で利用されつつあるものの、まだ解決すべき社会的、技術的、法的、倫理的な課題があります。また、導入される地域や国によって、誰が導入主体となるのか、どのような生徒に対してどのような効果を期待して利用促進されているのかも異なります。
2023年9月26日の「離れていても一緒:ノルウェー、デンマーク、ドイツ、日本の学校でのアバターロボット利用」イベントでは、ノルウェー、デンマーク、ドイツと日本の教育現場に導入されつつあるアバターロボットの事例を紹介し、その課題と可能性について議論を行いました。
JSTのムーンショット広報担当の方にレポート記事を書いていただきました。