ライフスタイルデザイン研究ユニットシンポジウム:New Normalにおけるライフスタイルとは~人間らしい生き様に回帰して人は幸せな人生を取り戻せるか?~

  • 日程:
    2020年09月08日(火)
  • 時間:
    13:00-16:00
  • 会場:
    オンライン開催 ※参加お申込みの方に、公開用URLをメールにてお送りいたしました。 ※メールが届いていない方は、シンポジウム事務局(lsd-office@ifi.u-tokyo.ac.jp)までお手数ですがご連絡ください。
  • 主催:

    東京大学未来ビジョン研究センター ライフスタイルデザイン研究ユニット

  • 言語:

    日本語

定員に達したため申込みを締め切りました。
開催趣旨

もはや長生きをすることや病気にかからないだけでは良い人生を全うしたとは言えない時代。健康・医療の枠組みを超えて、新技術・価値観を取り入れた新しいライフスタイルをデザインし、社会システムのあり方・行動変容を促すべく影響因子を多面的に分析し、ストレスが軽減された人間本来の生き様に近づくロードマップが模索されています。
おりしも新型コロナの世界的流行は、現代都市型生活の集積リスクの弱点が露見し、社会の有り様に有無を言わせず加速度的な変化が訪れています。岩盤といわれていた社会構造も、神話と共にもろくも崩れ去り新たなライフスタイルの萌芽が散見されつつあります。
今回は個人のライフスタイルに最も大きな影響を与える因子として生活・活動の「場」に着目し、改めて問われる森林と人との関係、現代生活の基盤となっている都市の新しいカタチと機能、働く場からのヘルスリテラシー向上の取り組みが、個人のライフスタイル、そして行動変容にいかに作用し得るかを議論し、健康・幸福をどのように手に入れるかを皆さんとご一緒に考えたいと思います。

※登壇者プロフィールを掲載したフライヤーはこちらをご参照ください。

プログラム
  • 13:00
    開会挨拶

    藤原 帰一(東京大学未来ビジョン研究センター長・大学院法学政治学研究科教授)

  • 13:05
    ライフスタイルデザイン研究ユニットについて

    木村廣道(東京大学未来ビジョン研究センター特任教授、ライフスタイルデザイン研究ユニット共同代表)

  • 13:20
    講演1「森林が誘う新たなライフスタイルの提案~「Forest Style」~新たな森林と人との関わり」

    本郷 浩二氏(林野庁 長官)

  • 13:50
    講演2「スマートシティが目指す方向性とウェルネスにおける取り組み~柏の葉スマートシティ〜」

    山下 和則氏(三井不動産株式会社 執行役員 柏の葉街づくり推進部長)

  • 14:20
    -休憩-
  • 14:30
    講演3「加入者一人一人のヘルスリテラシー向上に向けた取組みと展望」

    安藤 伸樹氏(全国健康保険協会 理事長)

  • 15:00
    パネルディスカッション

    パネリスト:上記講演者の皆様
    モデレーター:
    城山 英明(東京大学未来ビジョン研究センター副センター長、公共政策大学院教授)
    木村 廣道(東京大学未来ビジョン研究センター特任教授)

  • 15:40
    質疑応答
  • 15:50
    閉会挨拶

    城山 英明(東京大学未来ビジョン研究センター 副センター長)

  • ※内容は都合により予告なく変更になる場合があります。

    全体司会:田畑 夏子(東京大学未来ビジョン研究センター 特任研究員)

講演概要

講演1:本郷浩二氏(林野庁 長官)
「森林が誘う新たなライフスタイルの提案~「Forest Style」~新たな森林と人との関わり」
今改めて、都市から郊外への動き、また生活の中に自然を取り込むことへの関心が高まっています。林野庁が、日本の国土の7割を占める森林の“生活の場としての魅力・効用”に着目し、健康経営の実現や医療・教育の場として活用することで、国民の健康増進、山村地域にとっての関係人口増加や産業創発につなぐ“Forest Style”の動きについて語っていただきます。

講演2: 山下和則氏(三井不動産株式会社 執行役員 柏の葉街づくり推進部長)
スマートシティが目指す方向性とウェルネスにおける取り組み~柏の葉スマートシティ〜
生活の場としての都市が、どのように進化していくことができるのか。どのような機能をどのように提供していくのか。柏の葉スマートシティ計画を事例に、スマートシティが目指す世界とライフスタイルの変化について語っていただきます。また、中では大きなテーマの一つとしてウェルネスも掲げられており、スマートシティで実現するAI/Iot技術活用からデータ連携、複合的な施策といった取り組み計画も紹介していただきます。

講演3: 安藤伸樹氏 (全国健康保険協会 理事長)
加入者一人一人のヘルスリテラシー向上に向けた取組みと展望
新型コロナウイルス感染症の流行により、人々の健康に対する意識はますます高まっています。
約4000万人の加入者を擁する日本最大の保険者の立場から、個人のヘルスリテラシーの向上及びライフスタイルの変容といったテーマに取り組むべき背景や現在の取組み、他業種と連携したアプローチの必然性などの今後の展望について語っていただきます。

登壇者略歴

本郷 浩二(ほんごう こうじ)
林野庁長官
1960年石川県生まれ。京都大学農学部林学科卒業、1982年林野庁に入庁。青森営林局で造林業務等に従事した後、造林技術協力のためマレーシアに3年間派遣。帰国後、熊本営林局小林営林署長、福井県林政課長等現場指揮を担当。その後林野庁計画課等の三課長、森林整備部長、国有林野部長、次長を務め、2019年7月から現職。

山下 和則(やました かずのり)
三井不動産株式会社執行役員 柏の葉街づくり推進部長
1962年三重県生まれ。一橋大学経済学部卒業後、三井不動産株式会社入社。ビルディング本部ビルディング事業企画部事業企画グループ長、ビルディング本部千代田開発部長、日比谷街づくり推進部長を経て、2019年4月から現職。

安藤 伸樹(あんどう のぶき)
全国健康保険協会 理事長
1978年3月流通経済大学経済学部卒業、同年4月日本通運株式会社入社。2011年6月営業企画部担当執行役員、常務執行役員を経て、2015年5月日本通運健康保険組合理事長に就任。2017年9月末に同社退社。同年10月全国健康保険協会理事長に就任、現在に至る。

モデレーター


城山 英明(しろやま ひであき)
東京大学大学院法学政治学研究科/公共政策大学院/未来ビジョン研究センター教授、ライフスタイルデザイン研究ユニット共同代表
東京大学法学部卒業、東京大学法学部助教授を経て現職。2010-2014年東京大学政策ビジョン研究センター長、2014-2016年東京大学公共政策大学院長。専門は行政学で、国際行政、科学技術と公共政策、政策形成プロセスを主な研究対象とする。

木村 廣道(きむら ひろみち)
東京大学未来ビジョン研究センター 特任教授、ライフスタイルデザイン研究ユニット共同代表
東京大学薬学部卒業、同大学大学院薬学系研究科博士課程修了、薬学博士(1979年)。米国スタンフォード大学大学院ビジネススクール修了、MBA(1985年)。
2002年より東京大学大学院薬学系研究科特任教授、2016年より客員教授。2018年より東京大学政策ビジョン研究センター(現:未来ビジョン研究センター)特任教授。

問合せ先

東京大学未来ビジョン研究センター
ライフスタイルデザイン研究ユニット事務局
e-mail: lsd-office★ifi.u-tokyo.ac.jp
★を@に変えてください。