オンラインイベント「AIを使って、亡くなった大切な人に会いたいですか?」

  • 日程:
    2020年08月23日(日)
  • 時間:
    18:00-19:40
  • 会場:
    オンライン開催
  • 主催:

    日本科学未来館

  • 協力:

    東京大学未来ビジョン研究センター

  • 参加対象:

    小学生~大人までどなたでも(参加費無料)

  • 視聴方法:

    ニコニコ生放送にてインターネット放送します。
    https://live2.nicovideo.jp/watch/lv327360681
    詳細は日本科学未来館ウェブサイトをご参照ください。

日本では、お盆に先祖の霊がこの世にかえってくるとされています。この夏、写真を見ながら亡くなった人を思い出したり、お墓参りに行って故人に語りかけたりする人も多いのではないでしょうか。「また、あの人に会って話したい」。実はいま、そんな願いを叶えてくれる技術がすぐそこまで来ています。
故人が生前にのこした大量のデータを学習した人工知能(AI)を使って何かを語らせたり、新たな楽曲を歌わせたり、新たな小説を書かせたりと、故人のような言動や創作物を生みだせる技術が進展しています。例えば、故人が生前に書いたメールやSNSのメッセージをAIに大量に学習させれば、亡くなった後もあたかも故人と雑談したり、つらいことがあれば励ましてもらったりすることができます。一方で、このような方法で故人を再現することに、「冒とくだ」など言い知れぬ違和感を抱く人も多く、賛否両論が起きています。
では、人はなぜ再現された死者を前に、違和感を覚えるのでしょうか? そしてこの賛否の意見の根には、どのような課題が潜んでいるのでしょうか? 本イベントでは3人の研究者とともにこのテーマを掘り下げていきます。
お招きするのは、AIを使って故手塚治虫さんの新作マンガを作りだすプロジェクト(TEZUKA2020)に関わるAI研究者の松原仁さん。私たちがこれまで築いてきた死者との関係性や倫理観の点から技術によって死者の言葉を創作し、生者の都合のいいように利用されてしまうことの危うさを指摘する政治学者の中島岳志さん。データやAIがもたらすリスクと利活用の在り方を研究して、異分野や異業種の人たちとの対話の場作りを行っている江間有沙さん。
技術の発展が故人との向き合い方を変えつつある今こそ、技術の現状を知り、違和感の正体を言葉にしながら、新しい技術とどのように向き合っていくべきか一緒に考えていきましょう。

講師

江間 有沙(東京大学 未来ビジョン研究センター 特任講師)
松原 仁(東京大学 次世代知能科学研究センター 教授)
中島 岳志(東京工業大学 教授)

問合せ先

日本科学未来館
TEL: 03-3570-9151(代表)