SDGsシンポジウム2021: 学際的科学から解決策を考える食料、水、気候、生態系の持続可能な開発目標
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日程:2021年03月26日(金)
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時間:16:30-19:00
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会場:Zoomによるオンライン開催
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共催:
Springer Nature
東京大学 -
言語:
英語(日本語の同時通訳あり)
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申込:
事前登録制(参加無料)となります。以下のURLよりお申込ください。
*お申込は終了いたしました。
健全な地球環境は、私たち人類の幸福に直接的および間接的にさまざまな形で恩恵を与えています。私たちを取り巻く環境は、人々の食べ物や生活資材、日々の暮らしを地球規模で支えているとともに、さまざまな動物に生息場所を与え、地球全体の水循環や気候の調整の役割を担っています。しかし、生態系は一方で、気候変動、生息地の消失、環境汚染、動物の乱獲などさまざまな脅威に直面しています。これらの脅威の多くは、経済成長、貿易、都市化に関連した私たち人間の営みによって引き起こされています。これらの複合的な脅威が、地球および人間社会の持続可能性に重大な影響を与えることになります。
自然システムの相互関連性は、SDG2(飢餓をゼロに)、SDG6(安全な水とトイレを世界中に)、SDG13(気候変動に具体的な対策を)、SDG14(海の豊かさを守ろう)、SDG15(陸の豊かさも守ろう)など複数のSDGs*(持続可能な開発目標)の強い関係性を示唆しています。世界で起きている気候変動や生態系の変化が引き起こす波及効果を考えると、持続可能な開発のためには、学際的な知識を集結し、目標間の関係性を理解したうえでSDGsの観点から問題解決にあたるのが急務です。
SDGs推進のために、最終的には、学術界、ビジネス、政策立案者、市民社会が垣根を越えてトランスディシプリナリー(超学際的)な方法で協力する必要があります。Nature, Nature Sustainability, Sustainability Science誌の出版社であるシュプリンガー・ネイチャーは、エビデンスに基づいたサスティナビリティ(持続可能性)研究の発見と普及を進めるうえで重要な役割を果たしています。さまざまな協力関係に焦点を当て、そしてそれらをさらに深めるために、2021年3月26日にシンポジウムを開催いたします。この分野における日本の著名な研究者をお招きし、これらの多面的な現象への見解をご紹介し、効果的な解決策を開発するための最適な研究について編集者とともに議論できる機会となることを期待しております。皆さまのご参加をお待ちしております。
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16:30-16:35開会
五神 真(東京大学総長)
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16:35-16:55基調講演1「主要な社会的課題に対し、研究者と研究機関、そして出版社はいかに影響力を高められるか」
フィリップ・キャンベル(Springer Nature編集長)
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16:55-17:15基調講演2「データ分析と好奇心を原動力に地球システム科学からSDGsを考える」
沖 大幹(東京大学 教授)
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17:15-17:20休憩
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17:20-17:50プレゼンテーション
「数値シュミレーションがつなぐ海洋科学とSDGs」(羽角 博康)
「アフリカのサハラ以南における商業的農業の持続可能なトレードオフについてSDGsの観点から考える」(アレクサンドロス・ガスパラトス)
「気候変動政策と持続開発目標の両立に向けた政策検討」(長谷川 知子)
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17:50-18:50パネルディスカッション
【発表者】
沖 大幹(東京大学 総長特別参与・大学院工学系研究科 教授、国際連合大学 上級副学長、国際連合 事務次長補)羽角 博康(東京大学大気海洋研究所 教授)
アレクサンドロス・ガスパラトス(東京大学未来ビジョン研究センター 准教授)
長谷川 知子(立命館大学理工学部 准教授)
フィリップ・キャンベル(Springer Nature 編集長)
【モデレータ】
国谷 裕子 -
18:50-19:00閉会
アントワーン・ブーケ(Springer Nature 代表取締役社長)
シュプリンガー・ネイチャー
インスティテューショナル・マーケティング
Email:jpmarket★springernature.com(★→@)
2021年3月26日(金)、東京大学、シュプリンガー・ネイチャー共催による「SDGsシンポジウム2021:学際的科学から解決策を考える食料、水、気候、生態系の持続可能な開発目標」がオンライン開催され、550名を超える多くの学術関係者や企業の方々に視聴いただきました。本シンポジウムは、インターディシプリナリー(学際的)な観点から持続可能な開発目標(SDGs)について議論し、学術界、ビジネス界、政策立案者、市民社会がトランスディシプリナリー(超学際的)な方法で協力しながらSDGs達成への道筋について考える場となりました。
本シンポジウムは、基調講演、研究発表およびパネルディスカッションの三部構成で行われました。東京大学の五神真総長による人新世(Anthropocene)における学際研究の重要性に触れた開会挨拶から始まり、基調講演として、シュプリンガー・ネイチャーのPhilip Campbell編集長からは、研究者の調査研究が実際の政策に反映されるよう出版社が実施している施策等について講演があり、続いて、東京大学大学院工学系研究科の沖大幹教授は、自身の研究の学際的側面やSDGsとの関係、意義深く挑戦する甲斐のある研究テーマの選択方法などについて語られました。
研究発表は、東京大学大気海洋研究所の羽角博康教授、東京大学未来ビジョン研究センターのAlexandros Gasparatos准教授および立命館大学理工学部の長谷川知子准教授が自身の研究を紹介されました。パネルディスカッションでは、上記の発表者が参加し、ジャーナリストの国谷裕子氏がモデレーターを務めて、自然科学と社会科学を融合した学際的研究を成功させるためのキー・ファクター、研究を政策に結び付けていくための方法、持続可能な未来を創造しようとする若手研究者へのメッセージなどについて闊達な意見が交わされ、最後に、シュプリンガー・ネイチャー(日本)のAntoine Bocquet代表取締役社長による閉会挨拶で締めくくられました。
五神 真 東京大学総長
(左上から時計回り)沖大幹 東京大学大学院工学系研究科教授、羽角 博康 東京大学大気海洋研究所教授、国谷裕子氏、Alexandros Gasparatos 東京大学未来ビジョン研究所センター准教授
(左下)Philip Campbell シュプリンガー・ネイチャー編集長、(右下)長谷川 知子 立命館大学理工学部准教授