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    梶川裕矢 未来ビジョン研究センター教授

梶川裕矢 教授のグループの共同研究論文がSustainability Science誌に掲載されました

世界では今なお大気汚染が課題となっており、WHO(世界保健機関)の報告では、大気汚染に由来する死者の数は毎年420万人にのぼると推定されています。その解決のためには技術的なアプローチのみならず、人々の行動変容を促す取り組みが重要であることが指摘されてきました。一方で、行動変容のためにはどのような取り組みが有効であるかを包括的な知見は不十分でした。

本論文では、空気の質に対する行動変容についての体系的なレビューを行うことで、コミュニケーションの内容やその方法など、行動変容を促すための体系的な指針を提示しました。本研究の成果は、排出規制や税制といったハードな政策ではなく、行動変容を促すコミュニケーションやキャンペーンといったソフトな政策の重要性を指摘するとともに、そのような政策を有効に推進する上での指針として活用することが期待されます。

タイトル:


How do we effectively communicate air pollution to change public attitudes and behaviours?

共同研究者:


Rosie Riley, Laure de Preux, Peter Capella1, Cristian Mejia, Yuya Kajikawa, Audrey de Nazelle

ジャーナル:


Sustainability Science, Vol.16(2021).
https://doi.org/10.1007/s11625-021-01038-2

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東京大学未来ビジョン研究センター
教授 梶川裕矢
https://ifi.u-tokyo.ac.jp/people/kajikawa-yuya/