-
杉山 昌広 未来ビジョン研究センター准教授
杉山昌広准教授らの論文がOne Earthに掲載されました
杉山 昌広 未来ビジョン研究センター准教授
現在、地球温暖化対策が世界中で進められていますが、気温上昇を1.5~2℃に抑えるための十分な規模の対策が取られていません。また、気候変動緩和策には様々な選択肢があるものの、阻害要因のため進展が見られず、気候変動緩和策の障壁と促進要因に関する統合的かつ包括的な評価がなされてきませんでした。
本論文では、新たな分析枠組みを提示します。この枠組みは、地球物理学的、環境生態学的、技術的、経済的、社会文化的、制度的の6つの軸から構成されています。この評価により、制度的な要因が多くの選択肢の実施を阻害していることが明らかになりました。
本論文で示した分析枠組みは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最新の報告書でも用いられているものです。
タイトル:
A method to identify barriers to and enablers of implementing climate change mitigation options
共同研究者:
Linda Steg, Janet Veldstra, Kiane de Kleijne, Şiir Kılkış, André F.P. Lucena, Lars J. Nilsson, Masahiro Sugiyama, Pete Smith, Massimo Tavoni, Heleen de Coninck, Renée van Diemen, Phil Renforth, Sebastian Mirasgedis, Gregory Nemet, Robert Görsch, Helene Muri, Paolo Bertoldi, Luisa F. Cabeza, Érika Mata, Aleksandra Novikova, Lucas R. Caldas, Marta Chàfer, Radhika Khosla, David Vérez,
ジャーナル:
One Earth
DOI: https://doi.org/10.1016/j.oneear.2022.10.007
お問い合わせ
東京大学未来ビジョン研究センター
准教授 杉山 昌広
https://ifi.u-tokyo.ac.jp/people/sugiyama-masahiro/