• 社会提言

    No.3

    地域システム設計研究ユニット
    人生100年を設計する超高齢社会まちづくり研究ユニット

地域貢献による健康⻑寿・幸福⻑寿の実現

要約

地域の特色を活かしたコミュニティを形成し、人々の健康を増進して持続可能な地域を実現するために、具体的な行動として、以下の3つの提言を行う。

1) 人の健康長寿、幸福長寿につながる活動を行う

持続可能な地域を実現するためには、人々が健康長寿・幸福長寿になることが重要である。フレイル予防に直結する、栄養・運動・社会参加の三位一体を体現し、健康長寿実現に向けた典型的な日常生活を実現することが求められる。高齢者の身体・文化・地域活動とフレイルの関係を示した研究では、文化・地域活動を実施することが、フレイル予防につながることが示された。全国で行われている「フレイルチェック」では、市民のボランティアが地域ごとに自発的に運営方法を考え実践につなげている。このような活動は地域貢献につながり、地域の活性化につながると期待される。

2) 多世代交流を促すために、参加者全員にとっての生きがいややりがいにつなげる

多世代交流のイベントなどでは、参加者全員に生きがいややりがいを感じさせる活動展開が重要である。特に、高齢者がイベントに参加することはフレイル予防に直結するため、意識的に参加しやすいと考えられるが、若者にはモチベーションになりにくいことがある。そのため、若者には新しいことに挑戦する機会の提供などの側面を持たせることが望ましい。このようなイベントを通して、地域のまちづくりが活性化され、地域の魅力を再発見でき、地域コミュニティの一員として参加することができる。多世代交流は、地域の未来を担う人材を育成することにつながる。

3) 里山/里海や都市など地域の特色を活かす

地域の特色を活かしたコミュニティ形成には、里山/里海や商業施設を利用し、地域住民が集まって活動することが重要である。里山/里海では清掃や植樹など、複合商業施設で人々が集まって活動することは、地域住民の交流の場になるだけでなく、フレイル予防にもつなげられる。地域住民が自分たちの地域に愛着を持ち、地域の魅力を発信することで、地域経済の活性化につながる。里山/里海や商業施設を活用して、自分たちならではの独自の魅力的な地域づくりを目指すことが重要である。

この社会提言は、東京大学未来ビジョン研究センター地域システム設計研究ユニットと人生100年を設計する超高齢社会まちづくり研究ユニットの研究成果の一つです。全文は以下よりダウンロードいただけます。