• 論文

    孫輔卿 未来ビジョン研究センター特任講師
    飯島勝矢 未来ビジョン研究センター教授

孫輔卿特任講師と飯島勝矢教授らの研究論文がInternational Journal of Environmental Research and Public Healthに掲載されました

コロナ禍での自粛生活長期化は、日常生活の不活発による高齢者の筋量や筋力、活力の低下をもたらし、いわゆる「コロナフレイル」の進行が懸念されました。
本研究論文では、新型コロナのような有事でもフレイルのチェックを持続的に行える創意工夫として、オンライン型フレイルチェックのアプリを開発しました。具体的には、対面フレイルチェックの形式およびその担い手である地域高齢者(フレイルサポーター)による実施を基盤として、オンラインでも対面のフレイルチェックを受けられるような感覚のアプリをフレイルサポーターとともに参加型アクションリサーチ手法を用いて開発しました。

複数地域のフレイルサポーターを対象にfocus group interviewや説明会、模擬オンラインフレイルチェックを通じて課題の類型化や改良を重ねて、co-design・co-developmentを行いました。その結果、参加者によるアプリのユーザビリティ評価は満足できるレベルであり、オンライン型フレイルチェックの結果は対面の結果と有意な相関を示しました。また、フレイルサポーターの自己効力感(特に有益な知識の取得)が有意に向上しました。本研究の結果により、ウイズ・ポストコロナ社会において持続的なフレイルチェックを行える対面と遠隔のハイブリッド型フレイルチェックのプロットタイプが当事者である高齢者とともに構築できました。

タイトル:


The Co-Design/Co-Development and Evaluation of an Online Frailty Check Application for Older Adults: Participatory Action Research with Older Adults.

共同研究者:


Son BK, Miura T, Yabu K, Sumikawa Y, Kim DY, Lyu W, Yang Y, Tanaka M, Tanaka T, Yoshizawa Y, Iijima K.

ジャーナル:


International Journal of Environmental Research and Public Health (Int J Environ res Public Health) 2023, 20(12), 6101;
DOI: https://doi.org/10.3390/ijerph20126101

お問い合わせ


東京大学未来ビジョン研究センター
教授 飯島勝矢