• 論文

    孫輔卿 未来ビジョン研究センター特任准教授
    飯島勝矢 未来ビジョン研究センター教授

孫輔卿特任准教授と飯島勝矢教授らの研究論文がArch Gerontol Geriatrに掲載されました

フレイル予防に資する栄養・身体活動・社会性の三本柱を軸に早期からのポピュレーションアプローチで活用できるフレイルの評価尺度質問票(イレブンチェック)を考案し、栄養と身体活動、社会性の3つの要素11項目で構成しました(0点〜11点)。そして、千葉県柏市在住65歳以上高齢者の前向きコホート研究(柏スタディ)の2021年調査参加者を対象にイレブンチェックの妥当性を検証した結果、イレブンチェック質問票の正確性は、合計スコアが4/5点の閾値で最も高く、低リスク群(5点未満)と比較して、高リスク群(5点以上)では、フレイルとサルコペニアの有症率が有意に高くなりました。

本研究論文から、イレブンチェック質問票は地域の高齢者において、サルコペニアおよびフレイルのスクリーニングの簡易ツールとして有用であり、フレイルの早期発現と予防に貢献できる可能性が示唆されました。

タイトル:


Validity of a simple self-reported questionnaire “Eleven-Check” for screening of frailty in Japanese community-dwelling older adults: Kashiwa cohort study

共同研究者:


Lyu W, Tanaka T, Son BK, Yoshizawa Y, Akishita M, Iijima K

ジャーナル:


Arch Gerontol Geriatr
2024 Feb:117:105257. doi: 10.1016/j.archger.2023.105257.

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東京大学未来ビジョン研究センター
教授 飯島勝矢