• 論文

    井出 博生 未来ビジョン研究センター特任准教授

井出博生特任准教授らの論文がBMC Public Healthに掲載されました

2024年4月から医師の時間外労働の上限規制が強化されますが、本研究は2022年7月に実施した、日本の半数の病院における勤務医を対象とした全国調査の結果です。

合計11,466人医師の回答を分析したところ、常勤病院勤務医の週労働時間は50.1時間で、43.8時間(87.5%)を臨床に、6.3時間(12.5%)を研究や教育など臨床以外の活動に費やしていました。勤務時間が最も長かったのは脳神経外科医で、次いで外科医、救急医でした。時間外労働の上限である960時間を超える医師は20.4%いました。多変量解析の結果、男性、若年、大学病院勤務、長時間労働を伴う臨床領域での勤務、専門医研修中といった属性が、長時間労働と関連することがわかりました。

タイトル:


Working hours of full-time hospital physicians in Japan: a cross-sectional nationwide survey

著者:


Soichi Koike, Hiroo Wada, Sachiko Ohde, Hiroo Ide, Kenichiro Taneda & Takeshi Tanigawa

ジャーナル:


BMC Public Health. 2024;24:164
https://link.springer.com/article/10.1186/s12889-023-17531-5?utm_source=rct_congratemailt&utm_medium=email&utm_campaign=oa_20240112&utm_content=10.1186/s12889-023-17531-5

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特任准教授 井出 博生