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川崎 昭如 未来ビジョン研究センター教授
川崎昭如教授の研究論文がInternational Journal of Disaster Risk Reductionに掲載されました
川崎 昭如 未来ビジョン研究センター教授
自然災害が社会経済発展や貧困層などの脆弱な人々の生活に及ぼす悪影響について国際的に注目が高まっています。災害による貧困の悪循環は従来から指摘されていますが、再発する洪水による格差拡大過程はこれまでに実証されていませんでした。そこで本稿では、再発する洪水による住民の生活への影響をタイムリーかつ対照群を設定して戦略的に分析することで、洪水被害を受ける貧困層の収入や貯蓄が再発する洪水により度々大きく減少するとともに、家計基盤に中期的なダメージを受けることを実証しました。
一方、洪水被害を受けない非貧困層は洪水により経済状況が大幅に改善されることが明らかになり、これにより洪水により格差拡大が加速する過程を初めて実証しそのフレームを導出しました。本稿の成果は、貧困層の生活への影響を考慮した治水計画や都市計画の立案や貧困の軽減に資する防災投資を議論する上で有益であると言えます。
タイトル:
Accelerated widening of economic disparity due to recurrent floods
共同研究者:
Akiyuki Kawasaki and Natsumi Shimomura
ジャーナル:
International Journal of Disaster Risk Reduction
Volume 102
DOI 10.1016/j.ijdrr.2024.104273
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東京大学未来ビジョン研究センター
教授 川崎 昭如
https://ifi.u-tokyo.ac.jp/people/kawasaki-akiyuki/