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孫輔卿 未来ビジョン研究センター特任准教授
孫輔卿特任准教授らの研究論文がCancer Lettに掲載されました
孫輔卿 未来ビジョン研究センター特任准教授
本論文は、肺がんの新たな標的因子を同定し、治療法の可能性を示した研究内容です。具体的には、KRAS-G12C変異肺がんを研究対象に、KRAS阻害薬の初期治療抵抗性に、YAP-GAS6-AXLシグナル活性化が重要であることを示した成果です。その克服には、KRAS阻害薬にYAPもしくはAXL阻害薬を初期併用することが有益であることを明らかにしました。臨床検体ではKRAS阻害薬の治療不良因子として、腫瘍内AXL高発現が重要な因子であることを示唆する結果となりました。
タイトル:
AXL signal mediates adaptive resistance to KRAS G12C inhibitors in KRAS G12C-mutant tumor cells
共同研究者:
Morimoto K, Yamada T, Hirai S, Katayama Y, Fukui S, Sawada R, Tachibana Y, Matsui Y, Nakamura R, Ishida M, Kawachi H, Kunimasa K, Sasaki T, Nishida M, Furuya N, Watanabe S, Shiotsu S, Nishioka N, Horinaka M, Sakai T, Uehara H, Yano S, Son BK, Tokuda S, Takayama K.
ジャーナル:
Cancer Lett 2024 Feb 9:216692.
DOI: 10.1016/j.canlet.2024.216692.
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東京大学未来ビジョン研究センター
特任准教授 孫輔卿
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