• 論文

    井出 博生 未来ビジョン研究センター特任准教授

井出博生特任准教授らの論文がScientific Reportsに掲載されました

在宅介護ロボットの利用意向に影響を与える要因とは; アイルランド、フィンランド、日本における横断的研究

高齢化を踏まえ、各国では在宅介護ロボットの開発と実装を推進する政策がありますが、実際には導入がうまくいかないこともあります。そこで在宅介護ロボットの利用意向にはどのような要因があるのか、アイルランド・フィンランド・日本の3か国で調査を実施しました。その結果、3か国共通の要因と各国の個別の要因が見つかりました。

3か国で共通していた要因は、「研究開発への参加意向」「ロボット関連ニュースへの関心」「ロボットへの好印象」でした。特に倫理的な開発という観点からは「研究開発への参加意向」が重要です。今後の在宅介護ロボットの開発では、開発プロセスにユーザーが参加することが倫理的に望ましいと共に、そのことによって将来の在宅介護ロボットの利用も促進される可能性があります。

タイトル:


A comparative study to elucidate factors explaining willingness to use home-care robots in Japan, Ireland, and Finland

著者:


Hiroo Ide, Sayuri Suwa, Yumi Akuta, Naonori Kodate, Mayuko Tsujimura, Mina Ishimaru, Atsuko Shimamura, Helli Kitinoja, Sarah Donnelly, Jaakko Hallila, Marika Toivonen, Camilla Bergman-Kärpijoki, Erika Takahashi & Wenwei Yu

ジャーナル:


Scientific Reports 2024;14(1):27656.
https://doi.org/10.1038/s41598-024-79414-y

お問い合わせ


東京大学未来ビジョン研究センター
特任准教授 井出 博生