• 論文

    孫輔卿 未来ビジョン研究センター特任准教授
    飯島勝矢 未来ビジョン研究センター教授

孫輔卿特任准教授と飯島勝矢教授らの研究論文がArch Gerontol Geriatr に掲載されました

生きがい感(Ikigai)が健康に寄与することを地域在住高齢者(832名、柏コホート研究参加者)を対象とし、5年間の追跡調査で明らかにしました。

具体的には、女性において生きがいがある群が、ない群に比べて、フレイルの新規発症リスクが1/4となる結果が得られました。さらに、生きがいが健康に寄与する機序として、炎症老化の抑制が考えられ、炎症制御因子を網羅的に測定した結果、IL-6の制御が関連することを見出しました。地域において、生きがいは多様なウェルビーイングで構成されていること、喪失・再発見を繰り返すこと、実感を習慣化することを戦略的に伝えることで、フレイル予防が期待できます。

タイトル:


Ikigai is associated with lower incidence of frailty during a 5-year follow-up in older women: the possible role of interleukin-6.

共同研究者:


Son BK, Nanao-Hamai M, Umeda-Kameyama Y, Lyu W, Tanaka T, Yoshizawa Y, Akishita M, Iijima K.

ジャーナル:


Arch Gerontol Geriatr 2025 Feb 3:131:105776.
DOI: 10.1016/j.archger.2025.105776.

関連情報:


第18回日本性差医学・医療学会の最優秀演題賞受賞
日経メディカルnews https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/202501/587330.html

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教授 飯島勝矢