• プレスリリース

東京大学未来ビジョン研究センター (Institute for Future Initiatives) の設立について~卓越した学術知および多様な社会のステークホルダーとの協働を通じ、 持続可能な未来社会の創造に貢献~

新センターの概要

国立大学法人東京大学政策ビジョン研究センターと国立大学法人東京大学サステイナビリティ学連携研究機構は組織統合し、2019年4月1日より未来ビジョン研究センター(新センター長:藤原帰一教授)となります。センターは持続可能な未来社会を創造するために、未来社会の諸課題に関する政策・社会提言ならびにそのための社会連携研究を行うとともに、未来社会に関連する大学の知見を統合する国際ネットワーク・ハブおよび産官学民との協創のプラットフォームとしての役割を果たし、未来社会を実現する選択肢を研究に基づき示すとともに、未来社会を担う人材の育成にも貢献します。

新センターのアプローチ

新センターでは未来ビジョンの構築・実現に向けInclusive, Fundamental, Innovativeの 3つのアプローチで取り組みます。

  1. Inclusive
    資源・環境問題や金融・財政危機、社会・技術格差など既に顕在化しているリスクや課 題のみならず、将来にわたる潜在的なリスクや課題に対しても、体系的な学知や丹念な 社会調査、深い洞察力をもとに掘り起こすことで、現在の社会・経済的な制度の中で力 を活かしきれていない将来世代をも含む社会の構成員を包摂する未来社会像を提示しま す。
  2. Fundamental
    健康・医療や、エネルギー・資源問題、安全保障といった個別具体的な問題の解決や、 先進的な技術が形作る未来社会像の提示に取り組むのみならず、人間らしさとは何か、 社会とはどのようにあるべきかといった本質的かつ規範的な問いに向き合い、未来ビジ ョンを描くための学知の創生および体系化に取り組みます。
  3. Innovative
    異なる価値観や社会像のトレードオフを踏まえ、より良い未来社会を創造するための科 学技術、社会・産業構造、未来ビジョンの提示に取り組みます。また、産官学民との協 創のプラットフォームを構築し、未来社会ビジョンの実現に向け超学際的に取り組みま す。

具体的な活動

新センターでは、SDGs/Society 5.0といった現在の国内外で目的とされるビジョンを核としながらも、それらを補完しさらに拡張する新たな超長期的なビジョンを世界に向けて発信していきます。そのために、(1) 長期的な視点にたったビジョンの形成、(2)ビジョン実現のための協働研究、そして(3) 未来社会を担う人材の育成を3本の柱として行っていきます。

  1. 超長期未来のビジョン形成
    世紀単位の視点で人類や環境の持続可能性(サステイナビリティ)を考える場合、百年、さらには数千年におよぶ人類、環境、技術の歴史から学ぶことが重要です。歴史から学び未来を洞察することにより、我々が現在「環境」、「生死」、「幸福」などという言葉でくくっている概念は、創造的な再構築が求められるかもしれません。多様な社会のステークホルダーとの対話を通して、AI・ポスト資本主義の時代における人間らしさや社会システムの在り方について洞察と不断の対話を続けられる人材を育成するとともに、過去から未来へとつながる複数の未来社会シナリオを示します。
  2. ビジョン実現のための協働研究
    超長期的未来のビジョン形成のためには、現在社会の現状の把握が必要となります。世界の人口動態の変化や加速する技術進歩、地球環境の悪化に伴い、医療やエネルギー、安全保障といった現在直面している課題は中長期的にますます深刻化していきます。こうした問題を解決していくには雇用・労働などの社会経済システムや科学技術システム、また人々の価値観などの再構成が必要とされます。そのために産学官民を含む多様なステークホルダーの協働を経て、より良い未来社会へ移行するための学知や指針を提供します。
  3. 未来社会を担う人材の育成
    グローバル社会において国内や欧米のみならずアジア・アフリカ等とともに自然環境と社会、文化、技術が調和した持続可能な社会をデザインするには、学際的な知見が求められます。そのため、未来社会を担う人材の育成を、未来社会協創国際卓越大学院を通じて行います。さらには学内の複数部局や産官民とも連携を行うことで知の共創プラットフォームを形成します。

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