「地球科学と金融の対話:眠れる巨人と金融」の日本語版

「地球科学と金融の対話:眠れる巨人と金融―金融が気候安定化のためにリーダーシップを発揮する機会―」は、地球システム科学の新たな知見により、このまま気候変動が加速した場合、地球システムにとって重要な地域が急変し、結果としてさらなる気候の不安定化や温暖化が起こる可能性について説明しているレポートです。これらは一般的に転換をもたらす要素(tipping elements)と呼ばれます。これらの重要な地域での急激な変化は、金融セクターや人類全体に重要な影響があり、同時に金融セクターが果たせる役割は大きいです。そのため、本レポートは、金融セクターに対し、転換をもたらす要素の概念を伝え、急速に変化する環境に関する最先端の科学的情報をまとめて提供しています。また、投資セクターとこれら転換をもたらす要素の関係性を明らかにし、アマゾンの熱帯雨林とロシアとカナダの北方林の二つの事例を用いて、これらの関係性を解明する方法について説明しています。

本レポートを日本の金融関係者やその他関係者にも内容に関する理解を深めてもらうため、本レポートを日本語に翻訳し、金融機関に向けた関連イベントも開催しました。

「地球科学と金融の対話イニシアティブ」記念講演会

Sleeping Financial Giants英文レポート