フューチャー・アース

フューチャー・アースは、研究、イノベーション、そして社会との協働によって持続可能な社会を実現できると考えています。フューチャー・アースは、世界中の何千人もの科学者やイノベーターの経験と知恵を活用し、研究を促進し、ネットワークと共に革新的なアイディアを出しながら知識を行動に変えています。フューチャー・アースのミッションは、研究とイノベーションを通して、世界中が持続可能な社会へと転換していく流れを加速させることです。

フューチャー・アースは研究コミュニティと社会との連携を目指しています。グローバルな持続可能性に関する研究において、世界の先駆的な研究拠点と専門家が一つのネットワークとなって協働し、グローバルイノベーションシステムを支えています。

背景と沿革


人間社会の発展には、地球システムの安定が不可欠です。しかし文明の繁栄を可能にしてきたこの地球システムの安定が今や人類自身の活動により脅かされています。各国は、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals; SDGs)やパリ協定(Paris Agreement)の採択を通じて行動する必要性を認識しています。地球と人類の未来をおびやかす深刻な問題を解決するためには、国際協働研究の枠組みが必要不可欠です。

フューチャー・アースは、2012年にロンドンで行われた「Planet Under Pressure」と題した国際会議を発端に、同年6月リオデジャネイロで開催された「国連持続可能な開発会議」(Rio+20)で提唱され、2015年に5つの国際本部事務局と4つの地域センターが発足、また最初の事務局長の指名を経て、活動を開始しました。

私たちの活動は20のグローバル研究プロジェクト(Global Research Projects)を基盤としています。これらのネットワークには何十年にも亘りサステナビリティ科学の最前線で研究成果を生み出してきた歴史があります。グローバル研究プロジェクトは、人間社会を含む地球のすべての要素がどのように相互に連関して作用するかを探求する地球システム科学の形成において、重要な役割を果たしてきました。また、人為的影響により特徴づけられるという点で地球の地質学的歴史における新しい時代であるとして、人新世(Anthropocene)の定義も導きました。

フューチャー・アースはこのような科学的な経緯と伝統を受け継ぎ、研究とイノベーションを通して持続可能な社会への転換を促進しています。私たちは、様々な人と共に知識とツールをコ・デザインし共に創り出すことを基盤とした研究を促進する、国際的な機関です。

運営体制


フューチャー・アースは世界中の多くの科学者やイノベーターの経験と知恵を活用するため、多様なネットワークと評議機関および諮問機関により運営されています

フューチャー・アースの運営に携わっている主要な機関は以下の通りです。1)評議会(Governing Council);2)諮問委員会 (Advisory Committee);3)フューチャー・アース国際事務局(事務局長オフィス、グローバルハブ、地域事務所);4)各国の国内組織。

評議会はフューチャー・アースの意思決定機関であり、戦略的な方向を決定し、予算や主要な任務を決定承認します。事務局や評議会は、科学者および関係者の代表から構成される諮問委員会によりサポートされています。

フューチャー・アース国際事務局は現在5つのグローバルハブと3つの地域センターおよびオフィスより構成されています。グローバルハブはカナダ(モントリオール)、フランス(パリ)、日本(東京)、スウェーデン(ストックホルム)、および米国(コロラド)に分散して設置され、フューチャー・アースの国際的な活動(科学プロジェクトの調整、日々の管理業務)をコーディネートしています。そして、主要な関係者と共に、テーマやプロジェクト、地域および委員会の連携を促進しています。

フューチャー・アースは、20のGlobal Research Projects(グローバル研究プロジェクト)およびKnowledge-Action Networks(知と実践のネットワーク)を事務的また財政的に支援しています。研究プロジェクトでは、大気、海洋から生物多様性、サステナビリティ政策までの専門分野のテーマについて共同研究しています。また、知識と実践ネットワークでは、研究者と公的機関、民間企業、市民社会の専門家が連携することにより、海洋から持続可能な都市、人類の健康といった地球規模課題を解決するために必要な知識や方法を構築しています。

フューチャー・アースは、グローバルハブや地域事務所が置かれた国々の様々な政府機関より資金提供を受けており、さらにそれらの国以外からも国家レベルで資金提供を受けています。また、民間企業と共に、革新的な行動を起こすプロジェクトを推進しています。詳細は、年間報告書(Annual Report)をご覧ください。

日本委員会

今後のフューチャー・アースの国内でのさらなる推進を目的とし、社会のステークホルダーを代表する役割として、フューチャー・アース日本委員会を立ち上げました。日本委員会の詳細は下記をご覧ください。

 

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