国際シンポジウム「コーデックス60周年記念イベントー国際食品安全の今後10年先を見据えて」

  • 日程:
    2023年07月24日(月)
  • 時間:
    14:00-17:00(JST)
  • 会場:
    オンライン ※ZoomウェビナーまたはYouTubeで視聴いただけます。
  • 主催:

    厚生労働行政推進調査事業費補助金(食品の安全確保推進研究事業)「食品行政における国際整合性の確保と食品分野の国際動向に関する研究」研究班(代表:渡邉 敬浩 国立医薬品食品衛生研究所安全情報部 第一室長)

  • 共催:

    厚生労働省、農林水産省、消費者庁、食品安全委員会、東京大学未来ビジョン研究センター

  • 定員:

    300名(先着順)

  • 言語:

    日本語

  • 参加申込方法:

    お申込みの方に、7月21日(金)に参加用URLをメールでお送りいたしました。メールが届いていない方は、シンポジウム事務局(ifi_tg@ifi.u-tokyo.ac.jp)までお問合せください。
    ※未来ビジョン研究センターは、本イベントのZoomURL情報を提供するため、また、今後の活動についての情報を提供するため、皆様の個人情報を収集させていただいております。この情報はいかなる第三者にも開示いたしません。

定員に達したため申込みを締め切りました。
開催趣旨

国連のFAO(国連食糧農業機関)及びWHO(世界保健機関)により設置された、国際食品規格の策定機関であるコーデックス委員会(*)は、今年60周年を迎えます。国際的な食品安全を取り巻く状況は、気候変動をはじめとする環境問題、培養肉やゲノム編集食品等の新興技術を用いた新たな食品の開発や食料生産システムの変化、SDGsの重視等社会的価値観の変化や消費者嗜好の変化など、様々な変化の中にあります。本シンポジウムでは、こうした背景を踏まえ、これから先10年の将来を見据えたときに、今年60周年を迎えるコーデックス委員会にとって、どのような課題が存在し、活動が求められるのか、また、日本はそこにどう貢献すべきか、についての未来志向の議論を行います。
シンポジウムでは、冒頭、コーデックス委員会議長であるSteve Wearne(スティーブ ワーン)氏より、ビデオでメッセージをいただき、基調講演として、FAOの食品安全オフィサー(Food Safety Officer, FAO)のVittorio Fattori(ヴィットリオ ファットオリ)氏よりFAOにおける食品安全に関するフォーサイト(**)の活動の紹介、また長年コーデックス委員会に様々な立場で貢献されてこられた山田 友紀子氏(国際食品安全コンサルタント)を迎えます。その後、パネルディスカッションでは、基調講演者の山田氏に加えて、三浦 公嗣氏(厚生労働省 医薬・生活衛生局 参与(コーデックス担当))、漆山 哲生氏(農林水産省 消費・安全局 食品安全政策課 課長補佐)、松永 和紀氏(科学ジャーナリスト、食品安全委員会委員)を迎え、食品安全の新たな課題、またそれを踏まえたCodex委員会の役割や活動、それへの我が国の取組方について未来を志向して議論します。
食品安全の確保における国際食品規格の重要性について改めて確認するとともに、今後のコーデックスのあり方と日本が取組むべき課題について、国際交渉を担う政府関係者、専門家だけでなく、業界や一般消費者等多様なステークホルダーも含めて広く議論を共有することも大きな目的とします。

*コーデックス委員会は、1963 年にFAO(国連食糧農業機関)とWHO(世界保健機関)が合同で設立した政府間組織です。消費者の健康保護、公正な食品貿易を目的とし、食品の規格(コーデックス規格)や基準・ガイドラインなどを定めています。
**フォーサイトとは、長期的かつ俯瞰的立場から将来ビジョンを形成しそれに基づく政策形成を行うのための活動。将来課題の検討においてはホライゾンスキャニングで将来の兆候や芽を幅広くとらえる

プログラム
  • 司会

    松尾 真紀子 / 東京大学公共政策大学院, 未来ビジョン研究センター 特任准教授

  • 14:00-14:05
    開会挨拶

    渡邉 敬浩 / 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 第一室室長

  • 14:05-14:20
    コーデックスからのメッセージ

    (ビデオ・日本語字幕あり) 
    Steve Wearne(スティーブ・ワーン)氏 / コーデックス委員会議長

  • 14:20-14:45
    講演「食品フォーサイトレポートの説明」

    (ビデオ・日本語字幕あり)
    Vittorio Fattori(ヴィットリオ ファットオリ)氏 / FAO食品安全オフィサー

  • 14:45-15:25
    講演:「Codexにおける食品安全ー日本の貢献と食品安全行政への活用」

    山田 友紀子氏 / 国際食品安全コンサルタント

  • 15:25-15:35

    休憩

  • 15:35-16:55
    パネルディスカッション

    パネリスト:
    – 山田 友紀子氏 / 国際食品安全コンサルタント
    – 三浦 公嗣氏 / 厚生労働省 医薬・生活衛生局 参与
    – 漆山 哲生氏 / 農林水産省 消費・安全局 食品安全政策課 課長補佐
    – 松永 和紀氏 / 科学ジャーナリスト、食品安全委員会委員

    モデレーター:渡邉 敬浩 / 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 第一室室長

  • 16:55-17:00
    閉会挨拶

    瀧村 佳代 / 厚生労働省 医薬・生活衛生局 生活衛生・食品安全企画課 国際食品室長
    依田 学 / 消費者庁審議官

登壇者略歴 (登壇順)

山田 友紀子(国際食品安全コンサルタント、元農林水産省技術総括審議官)
大学講師を経て1993年国連食糧農業機関(FAO)Codex事務局採用。汚染物質、分析サンプリング法部会などの事務局長。2000年農林水産省入省。主な任務は食品安全と飼料安全。食品安全に関するリスクアナリシスの導入や科学に基づく汚染実態調査の開始、食品・生産資材中の放射性物質問題への対応等を実施。Codexの化学的安全性に関する部会に代表団長として参加。コメント・発言原稿の作成や、代表団員への指導。FAO/WHO合同残留農薬専門家会議のメンバー(2001年から)、OECD Working Group on Pesticidesの副議長2期。OECD Residue Chemistry Expert Groupメンバー(2005年より)。厚生労働省の研究班にて残留農薬についての研究を長年にわたり実施。国内外政府職員への食品安全、残留農薬評価、汚染物質対応の研修の企画と講義。2か国のリスク評価機関の国際顧問会議メンバーを2022年末まで務めた。京都大学農学博士。

三浦 公嗣(厚生労働省医薬・生活衛生局参与(コーデックス担当))
1983年に慶應義塾大学医学部を卒業し、厚生省(当時)に入省。その後、米国ハーバード大学公衆衛生学大学院修士課程を修了。2003年に厚生労働省医薬食品局食品安全部企画情報課食品国際企画調整官。2010年からの農林水産省大臣官房審議官(兼消費・安全局)に引き続き、2011年から厚生労働省医薬食品局食品安全部長を務めた。また2018年から同省医薬・生活衛生局参与として主にコーデックス対応を担当。

漆山 哲生(農林水産省消費・安全局食品安全政策課課長補佐)
2000年に農林水産省に入省後、独立行政法人消費技術センター(現FAMIC)を経て、2005年から消費・安全局にて一貫して食品安全のリスク管理業務に従事。2021年から現職。コーデックス食品汚染物質部会には第1回会合(2007年)から参加。

松永 和紀(科学ジャーナリスト、食品安全衛生委員会委員)
京都大学大学院農学研究科修士課程修了(農芸化学)、毎日新聞記者を経て2000年よりフリーの科学ジャーナリストとして活動。2021年より食品安全委員会委員(非常勤、リスクコミュニケーション担当)。

問合せ先

東京大学未来ビジョン研究センター
技術ガバナンス研究ユニット
シンポジウム事務局
メール:ifi_tg★ifi.u-tokyo.ac.jp(★→@に置き換えて送信お願いします)

2023年7月24日(月)、「コーデックス60周年記念イベントー国際食品安全の今後10年先を見据えて」を開催いたしました。当日オンラインでも500名近い多数のご参加をいただき、またアンケートにもご協力いただき、ありがとうございました。
開催概要は後日『食品衛生研究』に掲載予定ですが、ご要望の多かった発表資料を公開いたします。

【各講演者の発表資料】


「Codexにおける食品安全ー日本の貢献と食品安全行政への活用」

山田 友紀子 (国際食品安全コンサルタント)

「厚生労働省のコーデックスへの貢献とコーデックスの国際規格の国内政策への活用」
三浦 公嗣 (厚生労働省 医薬・生活衛生局 参与(コーデックス担当))

「国際食品安全の今後の10年先を見据えて」
漆山 哲生 (農林水産省 消費・安全局 食品安全政策課 課長補佐)

「食品安全委員会の20年とこれから リスク評価・リスクコミュニケーション」
松永 和紀 (科学ジャーナリスト、食品安全委員会委員)