• 論文

    藤井祥万 未来ビジョン研究センター特任助教
    菊池康紀 未来ビジョン研究センター准教授

藤井祥万特任助教らの論文がJournal of Energy Storageに掲載されました

サトウキビ産業では、近年,原料糖生産だけではなく、エタノールや電力などを併産する複合生産が注目されており、その選択肢の1つとして「熱」に着目しました。
本研究では熱源である製糖工場と近隣の熱需要の間の熱の時空間ギャップを解消するゼオライトを用いた蓄熱輸送システムを検討し、特に製糖工場における蓄熱システムにフォーカスしています。サトウキビ残渣で、ボイラの燃料として利用しているバガスの充填層通気乾燥試験とそのシミュレーション、製糖工場におけるバガス乾燥プロセスのシミュレーション、製糖工場のプロセスシミュレーション、そして蓄熱装置のシミュレーションと、複数のシミュレーションを組み合わせることで、製糖工場に蓄熱システムを導入することを想定したシステム設計が可能となり、さらにバガス乾燥プロセスを導入した場合における効果を定量化しました。

本研究により、製糖工場における将来の複合生産の選択肢の1つとして、「熱」を選択、設計可能となりました。

タイトル:


Effect of bagasse drying on thermal energy storage utilizing zeolite water vapor ad/desorption at a sugar mill.

共同研究者:


Shoma Fujii, Yuichiro Kanematsu, Yasunori Kikuchi, Takao Nakagaki

ジャーナル:


Journal of Energy Stgorage 51(2022)
https://doi.org/10.1016/j.est.2022.104495

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東京大学未来ビジョン研究センター
特任助教 藤井祥万
https://ifi.u-tokyo.ac.jp/people/fujii-shoma/