東京大学、アドバンスドバイオカーボンコンソーシアム、ミズノの共同研究の成果により、セルロースナノファイバー(CNF)を利用した炭素繊維強化樹脂(CFRP)の衝撃強度の向上に成功

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業技術研究支援センター(農研機構生研支援センター)の、「知」の集積と活用の場による革新的技術創造促進事業(うち「知」の集積と活用の場による研究開発モデル事業)(「知」の集積研究開発モデル事業)の支援により、アドバンスドバイオカーボンコンソーシアム(共同代表:遠藤守信(信州大学 特別栄誉教授)、坂田一郎(東京大学 教授))が行う「森林資源を有効活用した革新的新素材の創成と応用の開拓」において、国立大学法人東京大学未来ビジョン研究センター・大学院工学系研究科、東京大学大学院農学生命科学研究科とミズノ株式会社は、セルロースナノファイバー(CNF)を利用することで炭素繊維強化プラスチック(CFRP)材料の衝撃強度を向上させることに成功しました。これまで困難とされてきたCNFとCFRPの複合化を、CNFのCFRPのマトリクス樹脂であるエポキシ樹脂への分散性向上によって実現したもので、様々な応用が期待されています。

今回の成果によりCNFの実用化が、更に加速することの一助となることを期待しています。将来的には、農林水産業の部素材へのCFRPの活用促進がされ、ひいては既にCFRPの製品適用が進んでいる航空機や自動車等に用いることで、部素材の大幅な軽量化とそれに伴う省エネルギー化による低炭素社会の実現を目指します。

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