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蟹江憲史 客員教授
蟹江客員教授、地球規模のターゲットを設定するアース・コミッションに選抜
蟹江憲史 客員教授
地球の生命維持基盤システムを守るための科学的ターゲットを2021年までに設定するアース・コミッションに、19人の多様な専門家が選ばれ、蟹江客員教授もその一人となりました。コミッションでは地球の安定を調節する生物物理学的プロセスに関する科学的知識の集約と、その安定維持に向けた目標を設定します。最終目的は、都市や企業レベルで科学に基づく定量的なターゲット(science-based targets)を特定することです。地球レベルから都市や企業のターゲットへ落とし込む作業は、先駆的NGOが連携するScience Based Targets Network(SBTN)が担当します。
気候変動分野で存在している2℃目標のように、水、土地、食料、生物多様性、化学物質などの環境システムでも同様に目標を設定する必要があるとして、アース・コミッションは設置されました。また、国連の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals; SDGs)と2030アジェンダについても、実現可能な科学に基づくターゲットを特定し、SDGsの目標達成に向けて一助を担う予定です。Johan Rockström, Joyeeta Gupta, Dahe Qinの各氏が共同議長を務めます。
今回選ばれた蟹江客員教授はSDGsと地球システムガバナンスを専門としています。19人の専門家は、アルゼンチン、オーストラリア、中国、フランス、ドイツ、ガーナ、インド、日本、ケニヤ、オランダ、イギリス、アメリカの13カ国の自然科学者と社会科学者から選抜されました。
アース・コミッションについて
2019年1月23日、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムにおいて、フューチャー・アースとそのパートナー機関によりアース・コミッションの設立が発表されました。世界のトップ科学者が既存の研究を評価し、全地球システムの視点から水、土地、海洋、また生物多様性など地球生命の基盤を維持するために達成されるべき目標設定に向けた科学的知見を提供します。詳細は、下記の公式サイトをご覧ください。
またIFIは、フューチャー・アース日本ハブ事務局の運営の一翼を担っています。