• 大竹 暁

    Satoru Ohtake
    客員研究員
経歴

1984年、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修士課程修了(素粒子・原子核物理学)。同年科学技術庁に入庁。主として科学技術行政に従事し、累次の科学技術基本計画の策定などの科学技術政策の立案、光科学技術、数理科学などの基礎研究の研究開発プログラムの企画、立案、運営、国際協力の推進、科学技術と社会の関係構築などに携わる。その間、創造科学技術推進事業(ERATO)、総合研究開発機構(NIRA)、放射線医学総合研究所(現・量子科学技術研究開発機構)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)で現場経験を積んだ。1990年から92年の間、日本政府が中心となってG7で立ち上げた国際ヒューマンフロンティアサイエンスプログラムの国際事務局(仏・ストラスブール)の初代事務局スタッフとして赴任、同プログラムに立ち上げに従事した。その後、文部科学省研究振興局基礎基盤研究課長、内閣府科学技術政策・イノベーション部局参事官(総括)、文部科学省大臣官房審議官、科学技術振興機構理事を経て、2016年3月から内閣経済社会総合研究所総括政策研究官。国際関係では、国際熱核融合実験炉計画(ITER)の日本の交渉担当、国際地球観測グループ(GEO)の日本代表、地球規模課題を扱う国際的取組であるベルモント・フォーラムの共同議長を務めた。奈良先端科学技術大学院大学等での科学技術政策の講義や科学的助言、科学技術コミュニケーションと言った科学と社会の関係についての会議に多数参画。2017年4月に国立研究開発法人科学技術振興機構上席フェロー(国際担当)、2019年に東京大学未来ビジョン研究センター特任教授、東京カレッジ副カレッジ長を経て、2021年から現職。

出版物等
  1. 大竹 暁:公益財団法人 国際高等研究所「新型コロナ危機を経験した社会と科学の変容―これまでの無関心からの脱却、『有意識』への覚醒―」(「SDGs時代における科学技術のあり方~ブタペスト宣言から20年~」研究会報告書 (2020年10月発行) 第3章)
  2. 大竹 暁:緊急時の科学と社会の関係について-情報の伝達と説明- (2020.05.02) https://www.tc.u-tokyo.ac.jp/weblog/1628/
    Satoru OHTAKE: Science and Society under Emergency Conditions: Changing Information and Discerning Explanations (2020.05.02) https://www.tc.u-tokyo.ac.jp/en/weblog/1892/
  3. 大竹 暁:緊急事態において科学と社会が共同する方法 -緩和と適応のための対策を生み出す科学- (2020.05.25) https://www.tc.u-tokyo.ac.jp/weblog/1713/
    Satoru OHTAKE: How Science Interacts with Society During an Emergency: Science Can Offer Mitigating Countermeasures (2020.05.25) https://www.tc.u-tokyo.ac.jp/en/weblog/1893/
  4. 大竹 暁:緊急時に科学が社会と協働する方法-より良い政策立案のための科学的アドバイス- (2020.06.20) https://www.tc.u-tokyo.ac.jp/weblog/1899/
    Satoru OHTAKE: Science and Society under Emergency Conditions; Scientific Advice for Better Policymaking (2020.06.20) https://www.tc.u-tokyo.ac.jp/en/weblog/1979
  5. 大竹 暁:国際連合 持続可能な開発目標 (SDGs)‐社会と科学技術 (在日韓国科学技術者協会会報 61号 2019年度(第34巻2号))
  6. 大竹 暁・有本建男・小山田和仁:「政府に対する科学的助言に関する国際ネットワーク(International Network for Government Science Advice: INGSA)」第3回会合(INGSA2018)の概要,学術の動向24巻(2019)3号p3_8-3_14
  7. 大竹 暁:「科学と科学的知識の利用に関する世界宣言 (ブダペスト宣言)」から20年を経て, 特集の趣旨,学術の動向 24巻(2019) 1号 p.1_12-1_13
  8. 大竹 暁:現代世界の状況に答える科学への期待~公益財団法人国際高等研究所基幹プログラム「21世紀地球社会における科学技術のあり方」研究会最終報告書「21世紀地球社会における科学技術あり方~近代科学技術の何を持続し何を変えるか、具体的実践は何か~」第2章 (2018年5月発行)
  9. 大竹 暁:SDGsの実現に向けた国連の取り組み,学術の動向23巻(2018)1号p.1_12-1_15
  10. 大竹 暁:科学と社会の動向とSDGs,学術の動向23巻(2018) 1号p.1_28-1_31
  11. 外木 暁幸, 木村 めぐみ, 小松 怜史, 大竹 暁:日本における映画投資のフロー及びストックの試算,経済研究 68(4), 324-347, 2017-10
  12. 大竹 暁:第2回政府科学助言についての国際ネットワーク会合について,学術の動向22巻(2017)2号p.2_70-2_73
  13. 大竹 暁:大学の研究活動と科学技術(高等教育論入門(27)),文部科学教育通信(393), 12-15, 2016-08-08
  14. 大竹 暁:’今,変革期にある科学’,情報管理Vol.58(2015) No.3 p.163-165
  15. 大竹 暁:’変革に応える柔軟で強靱(きょうじん)な社会’,情報管理 Vol.58(2015) No.4 p.245-249
  16. 大竹 暁:’一般の社会でも役立つ物理の楽しさ’,パリティ編集委員会編「先生、物理っておもしろいんですか?」丸善出版(2015.5)