親子参加型オンライン健康ワークショップにおけるアンケート調査

【東京大学倫理審査専門委員会 審査番号】

22-183

【研究の概要】


健康保険組合では被保険者・被扶養者を対象に事業主との連携のもと、生活習慣病の予防や健康づくりを目的とした様々な保健事業が実施されている。これらの保健事業により特定健診受診率の向上や喫煙率の低下等、一定の成果は得られているものの、一層の改善を得るには、新たなアプローチの工夫が求められている。
生活習慣病予防は、従来、主に成人を対象としたものであるが、親のおやつの与え方が成人後の過体重に影響することが示されている 等、学童期は生涯を通じた健康づくりの基礎となる重要な時期である。また、児童・生徒期に保健についての学習内容が多いほど、成長後、生活習慣病への予防意識が高く望ましい生活習慣が身についているという先行研究 もあり、子どもにとっても早期からの予防教育は成人後の健康増進の基盤になると考えられる。
本研究では、子ども向け冊子の読者親子が参加できるオンライン健康ワークショップの実施前後におけるアンケート調査を実施する。本アンケート調査では、子どもを通して家族で健康を考える機会を提供し行動変容を促す取り組みによる大人の健康意識や行動変容等の変化を把握し、子どもを通じた家族単位でのアプローチによる改善の可能性を探る。
 本研究は、共通の課題を持つ複数の健康保険組合および事業主がコンソーシアムを形成し共同事業 の一環として実施する。共同事業で実施されるオンライン健康ワークショップは各事業場の働き方と生活習慣の特徴も踏まえた内容であり、健康づくりに関する意識向上に加え、家族の職場への理解が深まる効果も期待されている。(ワークショップ開催予定日;2022年8月27日および9月10日)

【研究計画書】


研究計画書

【研究機関名・責任者】


東京大学未来ビジョン研究センター 特任教授 古井祐司

【問い合わせ、苦情などの連絡先】


連絡責任者:学術専門職員 上村晴子
住所:東京都文京区本郷7-3-1
電話:03-5841-0934
E-mail: dh-jimu★ifi.u-tokyo.ac.jp
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