本プロジェクトでは、ミャンマーの電力問題にフォーカスして研究しています。
- マイクログリッド/ミニグリッドによる無電化地域に住む人々の電力アクセス向上
ミャンマーの人口の約7割が住む農村部の電化は大きな課題となっています。基幹送電網の延伸だけに頼るのではなく、丁寧な検討が必要です。近年コスト低減著しい再生可能エネルギーを用いたミニグリッドの導入・普及促進の可能性について研究しています。 - 隣国との送電線連結を通じた電力融通
ミャンマーにおける発電インフラへの投資は、そのバンカビリティも社会的受容も十分とは言えません。隣国との送電線連結の意義はここにありますが、そのフィージブルな在り方や将来像について、タイ・中国等周辺国の政府機関・大学と共同して分析しています。 - 研究成果の現地への還元
ミャンマー政府与党であるNLDと共同でワークショップを開催し、NGOを含めて多様な利害関係者との対話を行ってきています。また、行政に対してはミャンマー電力エネルギー省を中心としてエネルギー政策に関するキャパシティビルディングを行っています。