G20 High Level Independent Panel on Financing the Global Commons for Pandemic Preparedness and Responseによる報告書の発表について

G20財相・中央銀行総裁会議が7月9日10日までイタリア・ヴェネチアで開催され、石井菜穂子教授がパネルメンバーとして作成に参加したG20 High Level Independent Panel on Financing the Global Commons for Pandemic Preparedness and Response(パンデミックへの備えと対応のための国際公共財への資金調達に関するG20ハイレベル独立パネル)による報告書”A Global Deal for Our Pandemic Age” が発表されました。本パネルは、パンデミックの予防、備え、対応に向けた持続可能なファイナンスのあり方を検討し、提案することを目的として2021年1月26日に発足しました。

本報告書では、将来のパンデミック対策に今後5年間、年150億米ドル(約1.7兆円)以上の追加投資をすることやパンデミックに対応するための資金を体系的に監督し、効果的な対策を迅速に実施するためのガバナンスを強化する目的とした新たな組織(Global Health Threats Board)の設置等が提言されています。閉幕後に発表された共同声明において、同報告書を歓迎し、提言に留意すること、10月のG20財務大臣・保健大臣合同会合で具体的な提案をすると述べられています。