技術ガバナンス研究ユニット 気候工学(ジオエンジニアリング、太陽放射改変)ガバナンス・プロジェクト

全世界的に脱酸素の機運が高まってきていますが、各国政府が発信している目標を積み上げてもパリ協定の2度目標や1.5度目標には届きません。こうした中、CO2を大気から大量に回収する二酸化炭素除去や直接気候に介入し地球の平均気温を下げる太陽放射改変に関心が集まっています。こうした萌芽技術の研究開発・導入にあたっては、社会の様々な関心や懸念を反映し、適切な方法でガバナンスしていく必要性があります。

本プロジェクトでは主に太陽放射改変を対象とし、様々な公衆関与や超学際的研究を進めてきました。今までの国際的な議論は欧米中心であり、気候変動への脆弱性や価値観等が異なる日本・アジアの市民や専門家の認知や意見について研究し、国際的に発信してきています。