日立東大ラボ : 持続可能な社会の転換に向けたトランジション研究ワークショップ

  • 日程:
    2021年03月18日(木)
  • 時間:
    13:00-17:00
  • 会場:
    オンライン開催(Zoomウェビナー)
  • 主催:

    東京大学未来ビジョン研究センター、日立東大ラボ(WG3)

  • 言語:

    日本語

  • 定員:

    300名

  • 参加申込:

    要事前申込。定員に達し次第、受付を終了します。
    ※お申込みの方に、3月17日(水)午前、参加用URLをメールにてご案内いたしました。
    メールが届いていない方は、問合せ先までご連絡ください。

定員に達したため申込みを締め切りました。
趣旨

近年、持続可能性への移行・トランジションをめぐる研究は注目され、盛んに行われてきています。エネルギー供給、交通部門等において、これまでのシステム・慣習への経路依存、ロックインの課題に我々が直面し、脱炭素社会への移行にあたって、従来の取り組みでは十分ではありません。このような「厄介な問題」に対し、社会技術システムの根本的な転換、つまり、トランジション研究で議論されるシステム・イノベーションの必要性が明らかになっています。

欧州を中心に発展してきたトランジション研究は、すでに多くの研究成果を積み上げていますが、日本国内においては、関心はまだ少ないのが現状です。そこで、本ワークショップでは、国内の研究者を一堂に会しトランジション研究の動向を整理し、その上でトランジションの事例研究を議論します。これらを通じて、トランジション研究に関心のある方々の交流を促し、今後の日本におけるトランジション研究のさらなる展開を期待します。

プログラム
  • 13:00-13:05
    開会挨拶

    城山英明 東京大学公共政策大学院/未来ビジョン研究センター 教授

  • 13:05-13:15
    趣旨説明

    杉山昌広 東京大学未来ビジョン研究センター 准教授

  • 第一部:
    トランジション研究とその展開
  • 13:15-13:30
    欧州におけるトランジション研究の動向と政策への示唆

    木村宰 電力中央研究所社会経済研究所 上席研究員

  • 13:30-13:45
    バイオテクノロジー/バイオエコノミーとトランジションーFuture-Oriented Analysisを現在の政策プロセスに取り込む意義

    松尾真紀子 東京大学公共政策大学院 特任准教授

  • 13:45-14:00
    隘路としてのアップスケーリング・権力(関係)・制度化をめぐるトランジション研究の一断面

    青木一益 富山大学学術研究部社会科学系 教授

  • 14:00-14:15
    エネルギー・シナリオ研究とトランジション研究 -接合か並走か-

    杉山昌広 東京大学未来ビジョン研究センター 准教授
    陳奕均 東京大学未来ビジョン研究センター 特任研究員

  • 14:15-14:40
    ディスカッション(第一部)
  • 14:40-14:50
    休憩
  • 第二部
    トランジション理論の事例研究
  • 14:50-15:05
    【重層的視座(MLP)の観点から①】
    地域に根ざした高齢者ケアへの持続的な移行 -日本の政策ニッチと福祉レジーム-

    太田響子 愛媛大学法文学部 准教授

  • 15:05-15:20
    【重層的視座(MLP)の観点から②】
    エネルギー移行における台湾の脱原発決定過程―社会技術転換経路への再考―

    陳奕均 東京大学未来ビジョン研究センター 特任研究員

  • 15:20-15:35
    【産業とビジネスの事例】
    レジームアクターの抵抗から適応へ:中国の発電会社の事例

    森晶寿 京都大学大学院地球環境学堂 准教授

  • 15:35-15:50
    【トランジション・マネジメント論の観点から①】
    持続可能なニュータウンに向けたトランジション・マネジメント -みそのウイングシティにおける実験-

    松浦正浩 明治大学専門職大学院ガバナンス研究科 教授
    岡本祐輝 アーバンデザインセンターみその[UDCMi] 副センター長

  • 15:50-16:05
    【トランジション・マネジメント論の観点から②】
    トランジションの諸類型 -北九州市のエコタウン事業、富山市コンパクトシティ事業を事例として-

    城山英明 東京大学公共政策大学院/大学院法学政治学研究科/未来ビジョン研究センター 教授

  • 16:05-16:35
    ディスカッション(第二部)
  • 16:35-16:55
    全体意見交換
  • 16:55-17:00
    総括・閉会挨拶

    城山英明 東京大学公共政策大学院/未来ビジョン研究センター 教授

問合せ先

東京大学未来ビジョン研究センター
日立東大ラボ(WG3)ワークショップ事務局
ifi_tg★ifi.u-tokyo.ac.jp
(★→@に変更してください)

「日立東大ラボ : 持続可能な社会の転換に向けたトランジション研究ワークショップ」発表資料

登壇者の許可をいただいた発表資料を公開しております。

<第一部:トランジション研究とその展開>
欧州におけるトランジション研究の動向と政策への示唆
木村宰 電力中央研究所社会経済研究所 上席研究員

「バイオテクノロジー/バイオエコノミーとトランジション – Future-Oriented Analysisを現在の政策プロセスに取り込む意義」
松尾真紀子 東京大学公共政策大学院 特任准教授

隘路としてのアップスケーリング・権力(関係)・制度化をめぐるトランジション研究の一断面
青木一益 富山大学学術研究部社会科学系 教授

エネルギー・シナリオ研究とトランジション研究 -接合か並走か-
杉山昌広 東京大学未来ビジョン研究センター 准教授
陳奕均 東京大学未来ビジョン研究センター 特任研究員

<第二部:トランジション理論の事例研究>
【重層的視座(MLP)の観点から①】
地域に根ざした高齢者ケアへの持続的な移行 -日本の政策ニッチと福祉レジーム-
太田響子 愛媛大学法文学部 准教授

【重層的視座(MLP)の観点から②】
エネルギー移行における台湾の脱原発決定過程‐社会技術転換経路への再考‐
陳奕均 東京大学未来ビジョン研究センター 特任研究員

【産業とビジネスの事例】
「レジームアクターの抵抗から適応へ:中国の発電会社の事例」
森晶寿 京都大学大学院地球環境学堂 准教授

【トランジション・マネジメント論の観点から①】
持続可能なニュータウンに向けたトランジション・マネジメント -みそのウイングシティにおける実験-
松浦正浩 明治大学専門職大学院ガバナンス研究科 教授
地区将来ビジョンの再定義・共有に向けた取組〜さいたま市美園地区のまちづくり拠点:UDCMiの活動を通じて〜
岡本祐輝 アーバンデザインセンターみその[UDCMi] 副センター長

【トランジション・マネジメント論の観点から②】
トランジションの諸類型 -北九州市のエコタウン事業、富山市コンパクトシティ事業を事例として-
城山英明 東京大学公共政策大学院/大学院法学政治学研究科/未来ビジョン研究センター 教授