就業者の主観的健康感、ウェルビーイング、労働生産性とその影響要因に関する観察研究

【東京大学倫理審査専門委員会 審査番号】

22-16

【研究の概要】


今日、企業が経営戦略の一環として、従業員への健康投資を積極的に行い、生活習慣の改善から心身の健康状態、Wellbeing、労働生産性の向上や職場の活性化等を図る、健康経営の取組が進んでいる。
中年の定期健診受診者を対象とした先行研究では、健康的な食生活や身体活動の維持が、ウェルビーイングの改善と関連があることが報告されている1。また、健康経営を実践する中小企業の従業員に関して、不規則な生活習慣やストレスなどの健康リスクが高いほど、労働生産性の損失が大きいことが示されている。それに加えて、職場の健康増進プログラムの充実は、企業の健康増進に対するコミットメントに関する従業員の認知の向上につながり、さらに従業員のウェルビーイング向上につながる構造が示唆されている。
したがって、健康経営の取組による生活習慣の改善、または企業の健康増進に対するコミットメントへの認知が、従業員のウェルビーイング等の心身の健康状態や労働生産性の向上に資する可能性がある。
そこで本研究では、中小企業の従業員を対象に、属性情報や職務内容、雇用形態等を調整した上で、主観的健康感、ウェルビーイング、及びプレゼンティーイズムとその影響要因(生活習慣や健康宣言の認知等)の関連を明らかにする。

【研究計画書】


研究計画書

【研究機関名・責任者】


東京大学未来ビジョン研究センター 特任教授 古井祐司

【問い合わせ、苦情などの連絡先】


連絡責任者:特任教授 古井祐司
住所:東京都文京区本郷7-3-1
電話:03-5841-0934
E-mail: dh-jimu★ifi.u-tokyo.ac.jp
(★→@に置き換えてください)