企業の業績・生産性とその従業員のウェルビーイングの関連に関する観察研究
【東京大学倫理審査専門委員会 審査番号】
24-050
【研究の概要】
今日、企業が経営戦略の一環として、従業員の健康・ウェルビーイングに積極的な投資を行い、職場の活性化や労働生産性の向上等を図る、健康経営の取組が進んでいる。
健康経営を実践する中小企業の従業員に関して、不規則な生活習慣やストレスなどの健康リスクが高いほど、労働生産性の損失が大きいことが示されている1。また、73か国の企業を対象としたメタ解析では、従業員のウェルビーイング(従業員満足度)が高い組織は、収益性や生産性、顧客のロイヤリティが高く、従業員の離職率が低いことが報告されている2。
しかし、日本では企業を対象に、企業の業績と従業員のウェルビーイング等の関連を検証した研究は進んでいない。
そこで本研究では、日本企業を対象に、企業の業績・生産性と、その従業員のウェルビーイングの構成要素(心身の健康や仕事のやりがい、職場の心理的安全性、自己効力感など)との関連を明らかにする。
1 Muramatsu K, Nakao K, Ide H, Furui Y. Testing the Construct Validity and Responsiveness of the Single-Item Presenteeism Question. J Occup Environ Med.2021;63(4): e187-e196.
2 Krekel, C. W., G.; de Neve, J.-E. (2019). EmployeeWellbeing, Productivity, and Firm Performance. SSRN Electron. J.
【研究計画書】
研究計画書
【研究機関名・責任者】
東京大学未来ビジョン研究センター 特任教授 古井祐司
【問い合わせ、苦情などの連絡先】
連絡責任者:特任教授 古井祐司
住所:東京都文京区本郷7-3-1
電話:03-5841-0934
E-mail: dh-jimu★ifi.u-tokyo.ac.jp
(★→@に置き換えてください)