介護福祉施設における労働生産性の損失とその影響要因

【東京大学倫理審査専門委員会 審査番号】

18-287,19-6

【研究の概要】


研究の概要:米国における先行研究によれば、従業員の健康に関連する総コストのうち、生産性の損失が4分の3を占めるのに対し、医療・薬剤費は4分の1を占めるに過ぎないという。最大の項目は、プレゼンティーイズム(何らかの疾患や症状を抱えながら出勤してはいるが、業務遂行能力や生産性が低下している状態)であり、大企業の従業員を対象とした先行研究において、生活習慣と心身の健康状態に関する健康リスクの増加に伴い、プレゼンティーイズムが悪化することが報告されている。特に、生産性損失によるコストの大きい症状は、倦怠感、抑うつ、肩こり・腰痛、睡眠障害などの不定愁訴である。

中小企業に勤務する従業員に関しても、健康リスクが高いほど、労働生産性の損失が大きいことが示されている。更に同研究では、仕事に対する熱意や誇りを表すワーク・エンゲイジメントや、職場の一体感が高い従業員ほど、プレゼンティーイズムによる損失が小さいことを明らかにしている。

当研究では、腰痛等の発生の多い職場として知られる介護施設における労働生産性とその影響要因を観測し、労働生産性の実態を調査する。またアンケート調査において課題や職業専門性性に関する関連因子との関係性に関しても調査を行う。

【研究計画書】


研究計画書

【研究機関名・責任者】


東京大学未来ビジョン研究センター 特任教授 古井祐司

【問い合わせ、苦情などの連絡先】


連絡責任者:客員研究員 三宅琢
住所:東京都文京区本郷7-3-1
電話:03-5841-0934 e-mail:dh-jimu@ifi.u-tokyo.ac.jp