持続可能な開発(Sustainable Development)の模索は、現代世界が直面する最大の課題であるといっても過言ではありません。環境への配慮を欠く経済開発が地球環境の温暖化などさまざまな危機を生み出す一方、世界経済の成長にもかかわらず経済格差の拡大と生存を困難とするような極度の貧困が発展途上国の多くにおいていまなお広がっています。国際連合が持続可能な開発目標Sustainable Development Goals (SDGs) を打ち出したのも、その厳しい状況への対応を促す目的によるものでした。
SDGsの研究推進はすでに東京大学が未来社会協創構想において強く打ち出しております。未来ビジョン研究センターSDGs協創研究ユニットは、東京大学におけるSDGs研究の中心、ハブとなることをめざします。
具体的な活動としては、(1)地球環境におけるサステイナビリティを実現するための選択を研究するとともに、(2)安全保障研究ユニットとの協力のもとで、地球環境の変動が社会と政治にもたらすストレスを研究し、(3)グローバル経済リスクの分析と政策研究ユニットとの協力のもとで、サステイナビリティと結びついた経済発展の可能性に関する研究を行います。本センターの他の研究部門、東京大学の研究組織、さらに内外研究機関との協力の下でSDGs研究を進めます。
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未来探究プロジェクト