安全保障研究ユニット

趣旨

東京大学未来ビジョン研究センターの安全保障研究ユニット(SSU)では、東アジアの安全保障とその機構化の試みの将来、経済的相互依存関係が安全保障に与える影響や、核不拡散問題、新しい安全保障概念とその政治過程の検討などの問題意識に基づき、日米の各種財団の支援を受け、理論と政策提言双方にわたる国際的な共同研究と、相互理解の増進のための活動、内外への発信活動を進めてきました。母体である東京大学未来ビジョン研究センターは、大学におけるシンクタンクを設立するという目的に沿って設立された研究機関であり、各分野の政策に関し、プログラム単位で寄付金等を受け入れて研究・発信活動を展開する、国立大学である東京大学としては異色の機関です。

研究内容

SSUでは、国際的な研究者グループの組織・運営や、数々の国際シンポジウムを開催してきた実績があるほか、官民さまざまな経歴を持つ研究者、非常勤研究員、専門職員も充実しており、それが大学の持つ不偏不党の自由な言論空間とも相まって、活力ある調査研究・政策提言活動を生んでいると自負しております。SSUはこれまで、経済と安全保障の関わりの解明、北東アジア安全保障構造の検討、日米同盟の深化と多国間安全保障協力の模索、核不拡散の進展への努力、新しい安全保障概念の検討、と大別して5分野に跨る国際的共同研究と国際会議を行い、一般公開・非公開を問わず多様な発信活動を行ってきました。

プロジェクト
研究成果

図書

  • 佐橋亮「第2章 米中経済対立とバイデン政権」、丁可編『米中経済対立――国際分業体制の再編と東アジアの対応――』(日本貿易振興機構アジア経済研究所)2023年 71-94頁
  • 大庭三枝・高原明生「第6章 冷戦後期から世紀末の国際関係」、田中明彦・川島真編『20世紀の東アジア史 Ⅰ 国際関係史概論』(東京大学出版会)2020年 195-243頁
  • 藤原帰一・石田衣良「世界一ポップな国際ニュースの授業」(文藝春秋)2020年256頁
  • 藤原帰一「不安定化する世界」(朝日新書)2020年312頁
  • Kiichi Fujiwara, “Hiroshima, Nanjing, and Yasukuni: Contending Discourses on the Second World War in Japan,” in Michael D. Gordin and G. John Ikenberry, eds.,The Age of Hiroshima,Princeton University Press,2020, pp431(pp201-218).

論文


レポート・コラム

お知らせ